2023.Feb. 20
関東近郊レーサーにはおなじみの【大磯クリテリウム】に遊びに行ってきました。
僕らからすると自走でも行けて、カテゴリーも細かく分かれていて誰もが気軽に参加することができ、レースを学ぶには非常に良い機会。ちょうど今回からカテゴリーの区分が少々変わり、今まで以上にレースビギナーの方にも門戸を広くしていく気概が感じられました。
神奈川在住の我々としては身近すぎて当然の存在のように感じがちですが、レースシーンを盛り上げる、全国でも珍しい貴重なイベントだと改めて思います。
さて、我々風魔横浜と系列店であるGROVEのスタッフとお客様から成るMGM GROMA RACING TEAM というチームがありまして、今回は風魔横浜名義ではなくこちらGROMA名義でチームメイトとエントリー。「オープンクラス」という朝イチ開催の無差別級カテゴリーで走ってきました。12時オープンのショップスタッフにも優しいカテゴリーです。(開店には間に合わなかったのですが、、、)
当日は非常に残念な天気。気温は高かったのですが、雨&爆風。とはいえオープンクラスは出走人数が少なかったので(今回は7名でした)爆風のクリテリウムでもそんなに危なくないんじゃないかとDNSは考えずに楽しんで走れました。チーム員と一緒だったというのも大きかったですね。
爆風の西風だったので小田原側に向かうストレートでは強烈な向かい風で全然進まない。平塚側に向かうホームストレートは超追い風。それぞれのコーナーでも風にめっちゃくちゃ煽られ吹っ飛ばされそうになるほど。
結果から言うと高木は優勝できました。チームメイト小谷は3位。
いいタイミングがあったので5周目で集団から抜け出してそこからは単独逃げ全力走。後ろには小谷もいるし、あれだけ爆風だと引きたくない心理が働くんじゃないかなと目論んで成功してしまいました。
小谷はスプリントで惜しくも差し切れず3位。
出走人数の少ないレースではありましたが、一緒に走っている仲間といい結果が出せて素直に嬉しいです。
表彰式までの間、この悪天候でも飲食ブースはたくさん出店しており回復を理由にからあげ丼をいただいたり、参加賞のすんごい美味しいおだんごを頂いたり。
その後更に風は強くなったような気がしましたが、走ることを決めたGROVEのお客様&スタッフを応援。みんな出し切っててカッコイイ走りで、応援してる側も熱が入る楽しい時間でした。
レーサーとしても観客としても楽しめて、毎月近場で開催されるホビーレースなんてそうありません。
22-23シーズンは来月が最終戦。とりあえずは見るだけでも、走ればもっと楽しいですよ。
最後に大会関係者の皆様、特に今回は悪天候で色々大変だったことと思います。ありがとうございました。お疲れ様でした。
また、応援して頂いた皆様、本当にありがとうございました。特にあんな天気で現場に来てくれた方にはもうホント感謝しかありません。
ご興味持っていただいた方は一緒に遊びに行きましょう!
定番のyoutube動画も昨晩、閉店時にはもうアップされていました。ご興味のある方はそちらもぜひどうぞ。
~当店の新型コロナウイルス感染症防止対策について~
お客様の安全とスタッフの健康状態を保つ為、何卒ご理解とご協力の程よろしくお願いいたします。
2023.Feb. 17
【Spring Sale】
スペシャライズドは新しい挑戦にふさわしい春の季節に合わせ、スポーツバイクのライダーを応援する「Spring Sale」を本日、2023年2月17日(金)から開催します。
在庫限りの特別セールとして、ロードレースでも数々の勝利を挙げているTarmac SL7 の20%OFFやe-バイクTurboシリーズの25%OFF、そして最初の一台にピッタリなSirrusやRockhopperの30%OFFなど、新しい趣味のスタートやバイクの乗り換えにこの機会をぜひご利用ください。
この機会にスペシャライズドの高性能なバイクの数々を手に入れてしまいましょう!
参考までに当店に在庫しているキャンペーン対象車種をご紹介。
■AETHOS EXPERT ULTEGRA Di2 パイングリーン/ホワイト 52サイズ
¥979,000- (税込) ⇒¥783,200 (税込) 20%OFF!!
■TARMAC SL7 EXPERT Ultegra Di2 マルーン/ブラック/ライトシルバー 56サイズ
¥990,000- (税込) ⇒¥792,000 (税込) 20%OFF!!
■TARMAC SL7 COMP RIVAL eTap AXS
サテンティールティント/ブラック/ライトシルバー 54サイズ
¥671,000- (税込) ⇒¥536,800 (税込) 20%OFF!!
■SPECIALIZED DIVERGE SPORT CARBON 54サイズ / Gloss CA White Sage
¥385,000-(税込) ⇒¥308,000 (税込) 20%OFF!!
■STUMPJUMPER COMP ALLOY サテンガンメタル/トープ S4×1
¥440,000- (税込) ⇒¥352,000 (税込) 20%OFF!!
■STUMPJUMPER EVO EXPERT サテンバトルシップ S3サイズ
¥775,500- (税込) ⇒¥620,400 (税込) 20%OFF!!
■SPECIALIZED FUSE COMP オリーブグリーン/サンド Mサイズ
¥280,500-(税込) ⇒¥224,400 (税込) 20%OFF!!
■ROCKHOPPER EXPERT 29 グロスオ-クグリーンメタリック Lサイズ
¥170,500-(税込) ⇒¥119,350 (税込) 30%OFF!!
■ROCKHOPPER COMP 29 グロスレッドウッド/スモーク Mサイズ
¥121,000-(税込) ⇒¥84,700 (税込) 30%OFF!!
■TURBO VADO SL 4.0 EQ ダヴグレー/アシッドラヴァ/キャストブラックリフレクティブ Lサイズ
¥418,000-(税込) ⇒¥313,500 (税込) 25%OFF!!
スペシャライズドでは、より⼿に届きやすい価格でスポーツバイクを提供できるこのセールを通じて、⼀⼈でも多くのライダーがスポーツバイクのメリットを享受してアクティブな春を過ごすことをサポートします。
店頭のSPECIALIZED BIKEはもちろん、お取り寄せにも対応いたします。気になるモデルがございましたらサイズの相談等お気軽にお問い合わせください。
なお、Spring Saleの開催に伴い、New Bike Lifeキャンペーンは2月12日(日)をもちまして終了いたしました。
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2023.Feb. 14
自転車用ライトでこんなに話題になるプロダクトは珍しいのではないでしょうか?
CATEYEの超定番ライト、サイクリストのスタンダード、VOLTシリーズがモデルチェンジ。今日現在のサイクリスト事情にフィットした仕様に生まれ変わったVOLT800 NEO、VOLT400 NEOが風魔横浜店頭でご好評いただいております。
具体的にどのアップデートが刺さるかはライダーそれぞれ。今の使用環境によっても変わってきますが、特に刺さっている機能をご紹介いたします。
1、ライト部の上下入替が可能
色々な理由でライトを上下反転して取り付けられている方多いのではないでしょうか。ワタクシも例にもれずGARMINの下に付けております。
で、そのセットアップにして以降1万回やったのが、電池残量不足を知らせるインジケーターがライドポジションから見えないため充電を忘れてしまう、というあるあるです。
新型VOLTは①ライト部 ②マウント部 ③バッテリー、に工具なしで分解でき、①と②を取り付ける際にライト部の上下を入れ替えることが可能です。これにより上下反転して取り付けてもライト部は正しい向き、充電インジケーターがのぞき込まなくても見えるようになります。
ただ、インジケーターが見える=充電忘れが減る、かどうかはライトの性能ではありません。個人の問題と割り切ってちゃんと充電しましょう。
2、USB TYPE-C
現代令和社会では生きていくのに充電するものが多すぎます。「USB TYPE-C」はそれをシンプルにしてくれる魔法の呪文。
お客様とお話ししていると最後自転車用ライトだけがMicroUSB、これでコンプリートですなんて方もいらっしゃいました。その節はありがとうございました。
「充電する」という性能だけ切り取ってみてもUSB TYPE-Cは優秀です。VOLT800 NEO・VOLT400 NEOどちらも充電時間は短縮されています。
他ワタクシがこれはエエよォと思った点をいくつかあげると、まずはVOLT800 NEOの新型バッテリー。
旧モデル3400mAhから4800mAhへ容量増。旧モデルからランタイムが伸びています。VOLT800 NEOはローモード200ルーメンで12時間。
ちなみに旧VOLTシリーズのバッテリー、新型VOLTで使えます。逆にVOLT800 NEOのバッテリーは旧VOLTには使えません。ご注意ください。VOLT400 NEOはVOLT400と同じバッテリーです。
そしてワイドな配光。旧モデルでは丸型だった配光から、横長でライダーが欲する箇所を的確に照らすようになったことで旧モデル同ルーメン値と比較しても明るく見えます。スゴイ。
これはライト部の上下切替が可能になったからこそWIDEでGOODな配光のメリットが最大限享受できるというわけです。
ライトマウント部は旧VOLT等CATEYE用で変更ありません。旧来のCATEYEユーザーの皆様は導入しやすいですね。
初回入荷のVOLT800 NEOはほぼ予約にて完売。わずかにあった在庫も先日ご購入いただきまして売り場から消えてしまいましたが、なんと再入荷しました。CATEYEが頑張ってくれた!としか言えません。
ということで800 NEO、400 NEOどちらもご用意しております。
■VOLT800 NEO ¥18,700-(税込)
■VOLT400 NEO ¥9,900-(税込)
当店での売れ筋は断然800 NEOです。横浜在住の方がほとんどのはずなので、街灯がなさすぎて暗いヤバイ、という理由で明るい800 NEOを選んでいるわけではないはずです。ライトとしては高額ではありますが「安全意識の高まり」からより明るく容量の大きい方を選んでいるのかな、なんて思っています。デイライトもだいぶ浸透してきましたよね。
ちなみに価格はこのご時世にあってアップグレードされたのに旧モデルから据え置き。素晴らしいです。
お客様の分が安定して用意できるようになってきたのでそろそろ自分の分を、、、などと物欲が溢れてきたワタクシ共ですが、個人的には「400 NEOに別売りで新型バッテリー」が市街地最強ではないかと企んでおります。別売りバッテリー(BA-4.8 ¥6,050-税込)は未入荷、5月ごろ入荷予定です。
現在のご自身の使用状況などと照らし合わせることで、どちらがベストかご検討ください。またスタッフにもお気軽にご相談ください。
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2023.Feb. 11
1885年からの長い歴史あるビアンキ。
そんなビアンキと言えば誰もが知っているチェレステカラーですね。
風魔横浜にもチェレステカラーの眩しいバイクがございます。
■Bianchi C-SPORT 2 43サイズ ¥98,780-(税込)
ビアンキのクロスバイクのラインナップにはC-SPORTとROMAの2種類があります。
ROMAがスポーティモデルであるのに対して、こちらのC-SPORTはより快適性・安定感を高めたモデル。
ROMAよりもタイヤが太く、乗車姿勢もゆったりしているので、スポーツバイクが初めてという方でも不安なくお乗り頂けます。
ちなみにC-SPORT 2の「2」はグレードのことで、1と2が存在します。
数字が大きいほうが上位グレードなので、2は最上位ということですね。
ちなみにC-SPORTはサイズによってフレーム形状が変わるのが特徴的です。
通常は一般的なダイヤモンド型ですが、43サイズのみステップスル―仕様のフレームになっています。
スカートを履かれる女性やお子さんでも足つきが良く、不慣れな方でも安心です。
タイヤサイズは700×38C。
700Cのクロスバイクとしてはやや太めです。
太いタイヤの利点としてはパンクに強い、乗り心地が良い、荒れた路面や段差に強いといった点が挙げられます。
ビギナーの方にはメリットが大きいと言えるでしょう。
変速周り・ブレーキなどのコンポーネントは全てシマノで統一されています。
やはり安心と信頼のシマノがいいというお客様の声はよく耳にします。
最近の部品入手が困難を極める中ではマイクロシフトなどに変更されがちですが、これはかなり嬉しいポイントですね。
創設者であるエドアルド・ビアンキの文字が刻まれたヘッドバッジ。
この歴史ある鷲の紋章はビアンキのほぼ全てのバイクに付いています。
C-SPORTのような街乗りクロスバイクも例外ではありません。
43サイズの適正身長目安は160cm前後、とはなっていますが150~160cmくらいの方にちょうど良いくらいだと思います。
女性の方でもお乗り頂けるくらいのサイズのバイクはなかなか数が少ないのでお見逃しなく!
きたるサイクリングシーズンに向けてのデビューにピッタリの一台です。
バイクやサイズ選びのご相談はお気軽にスタッフまでお声掛けください。
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2023.Feb. 5
GIROの取り扱いを始めてからというもの、風魔横浜界隈ではGIROヘルメットのシェア率が圧倒的です。
群を抜く被り心地の良さ、スタイリッシュなルックス、安全面への高度な配慮など、どれ一つとっても信者となるのに十分な理由があります。
そんなGIROヘルメットのラインナップに新たな製品が加わりました。
■GIRO ARIES SPHERICAL マットホワイト ¥48,840(税込)
これまでGIROヘルメットのフラッグシップと言えばAETHERと言うモデルでした。
GIRO独自のSPHERICAL MIPSを初採用した記念すべきヘルメットで、GIROらしい洗練されたデザインも相まって長い間人気を博してきた名モデルです。
しかしながら後発のセカンドグレードであるHELIOSやECLIPSEの登場以来はその人気にやや陰りが見られたのも事実。
セカンドグレードと言うにはこの二つはあまりにも出来が良すぎたので仕方のないことではありますが・・・
そんな中登場したのがこのARIES(アリーズ)。
LIKE NOTHING、何も身につけていないかのような快適さをコンセプトとし、快適性を高める数々のテクノロジーを新たに採用しています。
その性能はというと、AETHERよりも20g軽く、4%エアロで、冷却効果は2.3%高まっているとのこと。
あれ以上のヘルメットはないと思えたAETHERからどうやってこれほどの改善を果たしたのか?
各部を見ていきましょう。
ARIESのアピールポイントとして真っ先に挙げられるのが並外れた冷却性能。
24個のベンチレーションホールはこれまでのヘルメットよりもかなり大胆に大きく取られています。
特に前面中央の肉抜きはインパクト大。
取り入れた空気を効率よく整流するべく内部の溝も効果的に配置されており、頭部をしっかりと冷やしてくれます。
とある海外レビューでは冬場は寒いほどだと冗談めかして言っていましたが、それほどの性能があるということでしょう。
単にベンチレーションホールを大きくしただけでは強度が低下してしまうのではと心配になりますが、もちろん対策がされています。
それがこの「AURA II 飛散防止補強アーチ」。
半透明の樹脂素材でシェル全体を繋ぐというものです。
強度を確保すると同時に軽量化と空力性能の改善にも一役買っており、ARIESの要とも言えるポイント。
定評あるSPHERICAL構造との合わせ技で安全面に関しては数あるヘルメットの中でも最高の部類と言えるでしょう。
ヘルメット安全評価第三者機関であるVERGINIA TECHでは全184モデル中ナンバーワンの評価を得たとのことです。
インナーパッドも従来の物とは一味違います。
パッドの内部にシリコンビーズが入っていて、吸水性が飛躍的に向上。
ライダーの目を汗から守ってくれます。
今回入荷したARIESは少々縦長のグローバルフィットとなります。
人気のあるアジアンフィットも今後追加される(置き換わる?)とのことです。
グローバルフィットの方がマッチするという方も少なからずいらっしゃると思いますので、そういった方は今がチャンス。
当店通販サイトのBIKE-ONLINEでもご購入頂けます。
遠方の方はこちらもご利用ください。
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2023.Jan. 28
引き続き、第二回です。MAVICのCOSMIC SLRという秀逸なホイールを再考します。
前回、思いつくままに語ってしまいましたが、主に伝えたかったのは「リムが軽量である」ということ。
基本的にホイールの重量というのはホイールが完成している状態で計りにかけた重量です。ホイールは軽い方がいいなんて言いますが、どこがどう軽いかで同じ重量のホイールであっても走りの性質は全く異なってしまいます。
外周部にあたるリムの重量の違いは、相対的に回転の中心に近いハブやスポークの重量の違いよりも走りに与える影響が大きいです。なので「FOREカーボンテクノロジー」などの技術を用いてリムを軽量にしたMAVICのホイールは【#走りが軽いマヴィック!】となるわけです。
ここで疑問がひとつ。リムが軽いのにホイールセットとしてはなんで重くなっちゃったの?という問題です。
COSMIC SLR 32や45、軽い!とは正直言いにくい重量です。カタログスペックでCOSMIC SLR 32が前後で1390g、COSMIC SLR 45が1440g。
例としてCOSMIC SLR 32とライバルとなる、他メーカーで評価の高い比較されがちな山岳用ホイールSHIMANO DURA-ACEのC36がセットで1350g、ROVAL ALPINIST CLX Ⅱはもっと圧倒的で1265g、などなど、オブラート無しではっきり言うならば「スペック表を見た時に購買意欲をそそるホイール」はたっくさんあります。
ではなぜこのような重量になってしまったか?それはMAVICがCOSMIC SLRで目指したものが「スペック表を見た時に購買意欲をそそるホイール」ではなく「良く走るロングライフなホイール」だからではないか?と考えています。
重さの一端は薄い楕円形状をしたエアロスポーク「Elliptical spoke」。
有無も言わさず超定番SAPIM CX-RAY、あるいはもっと細く軽量なスポークにしておけば簡単に軽いホイールになったはずが、わざわざ特注してまでこのスポークを使う理由。一つはエアロ。これは前回もお話しさせていただきました。もう一点は「剛性」です。
CX-RAYよりも幅も厚みもあるので同テンションならスポークの変形量は少なくなるはず。さらにFOREカーボンスポーク&ニップルなら従来のスポーク&ニップルよりも2倍の強度。より剛性の高いホイールに仕上げることが可能です。ただ、質量が増えるので当然重量増。スポークによる剛性増と重量増を天秤にかけた結果、FOREカーボンテクノロジーが採用された、と考えるべきでしょう。
ちなみにSLR32とSLR45、リムハイトが違うのでスポーク長も違います。一般的にスポークは短い方が剛性が高くなります。BMXのホイールをイメージしていただくとわかりやすいですね。SLR32も十二分に高剛性で反応が速いですが、ハイトがありスポークの短いSLR45の方がさらに反応が良く、スパルタンな上げ下げが多いハイスピードなロードレースに対応します。
さて、ハブです。SLR32・SLR45、どちらも同じハブが使われています。
皮肉を込めて「DTスターラチェット風」と呼ばれるID360ラチェットシステムについて言及される程度にしか知られていないMAVICのハブ。実は結構すごいんです。剛性を高め良いホイールとするための仕掛けが多く使われています。
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例えばリアハブには外径17mm、厚み2.5mmの強靭なアクスルが使われています。これは一般的に使われているよりも1mm厚く、細いアクスルと比較し曲がりに対する剛性が向上。ベアリングへのダメージが減り長寿命になるという主張があるようです。
さらにベアリングについて言うと比較的ポピュラーなものですが、他社製比で大型のベアリングを採用することで回転性能だけでなく寿命・耐久性についても考え抜かれています。比較的ポピュラーなものなので純正以外でも手配が容易、というのも良い所。NTN、Ceramicspeed、なんでも選び放題です。逆に軽さを狙って過度に小さなベアリングが入ったホイールですと、スルーアクスルの締めすぎなどで簡単にベアリングが痛みます。
ここでもう一点。ハブの横方向のガタを取るためにウェーブワッシャーで与圧をかける方式を採用しています。どんなメカニックが作業しても与圧は一定で適切、ベアリングを傷めることなく回転効率はベスト、というものです。素晴らしい。
せっかくID360ラチェットシステムに触れたので一言。気を付けていただきたい点もあります。防塵性が高いがゆえに、水分が入ってしまうと出てくれません。そのままにしておくと内部でラチェットが錆びてしまいます。工具無しで出来るので定期的なグリスアップが推奨されていますし、MAVICに詳しい方によると時折開けて見てみるのが良いみたいです。ID360用のグリスは常時在庫するようにしております。
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と、「重くなってしまうけど走りが良くなるから採用」という機構が多く存在するのでホイール重量だけで言うと「まあまあ軽い」程度になっています。
ですが、良く走る。これが大事な所です。
ホイールを構成する要素について掘り下げてみると、MAVICがいかに緻密に作られているか、理解が深まるんじゃないかなと思います。
実際にCOSMIC SLR 32も45も乗ってみると良く走るなぁ、という印象を持つはずです。私も特にCOSMIC SLR 32は、もっと軽いホイールよりも走るし登るし、登りの途中で踏みなおした時なんて加速感に感動しました。
さて、だんだんMAVICが好きになってきたのではないでしょうか。続きます。
第一回 MAVICのCOSMIC SLRという秀逸なホイールを再考します
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2023.Jan. 22
SNSで話題沸騰の携帯工具「サーディン」、風魔横浜でも販売しています。
仕入れるたびに即完売でなかなかブログを書くタイミングがなかったのですが、久々に在庫を持てたのでご紹介。
■Equipte サーディン¥7,400-(税込)
■専用ホルダー¥1,500-(税込)
“クールでメロウな自転車パーツ問屋”ことオルタナティブバイシクルズの北澤肯氏が従来の携帯工具に疑問を抱いたことから作られた全く新しいツール。
無駄をそぎ落とし、使いやすさを徹底的に追求することをコンセプトとしており、既存の携帯工具とは一線を画した形状をしています。
ビットは6、5、4、3とT25の5種類。出先でよく使うサイズを厳選したという感じ。
多機能を売りとする携帯工具に比べるとちょっと少ない感じがしますが、これこそがサーディンの良さです。
実際これ以外の六角とか+/-なんて使うことは少ないですし、チェーン切りなんかは単体の方が絶対使いやすいですからね。
それぞれのビットはこんな感じに格納されています。
6mmはスルーアクスルの着脱でしか使わないだろうという想定で中央に。
合理的な配置です。
メカニック目線で見ると、とにかく早回しがやりやすいというのがサーディンのいいところ。
ツールを回転させることでボルトの頭からビットを抜くことなくネジを締め切ることが可能。
スティック状なのでビットを縦にして回すのもやりやすいです。
手のひらからちょっとはみ出るくらいの適度なサイズ感もいいですね。
トルクのかけやすさとコンパクトさを見事に両立していて、サイズに関しては相当考え抜かれていると感じます。
携帯工具の域を超えて普段の整備でも活用できるという呟きが頻出しているのも納得。
別売りのホルダーを使用することでボトルケージの下に装着することも可能。
北澤氏いわく、サーディンの真価はホルダーとセットでこそ発揮されるとの事です。
携帯工具としてはいい金額ですが、高品質なアルマイトもあって所有する喜びを得られる一品です。
先日初期ロットが完売となってしまったそうなのでこのタイミングで探されている方はぜひ。
当店通販サイトのBIKE-ONLINEでもご購入いただけます。
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2023.Jan. 17
ホイールブランドだからこそできる、トータルで様々な角度から考え抜かれたホイールセット MAVICのCOSMIC SLR。
当店では高速性、高剛性、軽量性を兼ね備えるオールラウンダーCOSMIC SLR 45と、さらにリムを軽量にすることで上りにフォーカスを当てたCOSMIC SLR 32を展示しています。
「#走りが軽いマヴィック」のタグは見たことのある方も多いと思いますが、どちらも本当に良く走ってくれる素晴らしいホイールです。
、、、が、例えば同カテゴリーのホイール比で重量があったり、風洞実験の結果だったり、わかりやすいスペックからMAVICの哲学をくみ取るのは難しいです。
ただホイールを細かく見ていくと、全ての要素が緻密に考え抜かれており、それはレースで速く走るという目的だけではなく、「長くこのホイールを使ってもらいたい」なんて思いが凝縮した結果なんじゃないかなと感じます。
ディティールの緻密さがすごいので長くなります。何度かに分けてお伝えさせていただきます。
このホイールの最も前衛的なトピックスとしては「FOREカーボン テクノロジー」が挙げられます。
MAVICの歴史とも言える「KSYRIUM」など、評価の高いアルミホイールで使われていた技術をカーボンリム用にアップデート。
リムにニップルを受けるインサートを接着。これに専用ニップルは直接ネジ止めされます。スポーク・ニップルから負荷を受ける部分の強度は確保され、それ以外の部分を薄く作ることが可能になり、インサートがあってもリムを軽量に作ることができるようです。
さらにFOREの特徴としてニップルを内周側から取り付けるので、タイヤを取り付ける外周側に穴がありません。これにもメリットがあって、まずはリムテープが不要であるということ。また、同じ強度を確保するときに、穴がない方が積層を薄く作ることが出来るようで、これまたリムの軽量化にもつながります(当時ミニ四駆に穴を開けまくった僕としては穴があった方が軽く思えますがそうではないようです)。
これは汎用のスポーク・ニップルを使用しているブランドでは不可能な、ホイールをトータルデザインしているブランドだからこそできることです。実はスポークだけは自社生産ではなく、とあるエンジン付きバイクのスポークを作っているメーカーに特注していると聞きました。このスポークも凄くて、剛性が高いのは当然として、薄い楕円のような形状でよくある平たいエアロスポークよりも空力が高いようです。
せっかくなのでスポークについてもう一つお伝えしますと、すごいことに全てのスポークの長さが同じです。一般的にロードバイクのディスクブレーキ用のホイールだと前後左右で4種類の長さのスポークが必要になりますが、全て同じ。MAVIC側は1種類のスポークだけ用意すれば良く、イコール在庫もしやすいでしょう。ライダー側はスモールパーツの供給の心配が減るというWINWINなテクノロジーです。
一応悪いことも言っておくと、FOREの大きめなニップルはエアロ的には良くないみたいです。アルミの例えばKSYRIUMなどのニップルよりは少し角が落としてあり、ニップルのエアロについての気遣いも見受けられます。ただ、スポークのエアロ効果が非常に高いのでニップルのデメリットは打ち消してくれるようですよ。
細部に神が宿るなんて言いますが、すべてに理由があって作られているプロダクトには惹かれますね。そうなんです、すごいんですよMAVICのホイール。
やっぱり長くなってしまったのでまた次回へ続きます。
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2023.Jan. 15
–2月11日追記–
SPECIALIZED New Bike Life キャンペーンは2月12日にて早期終了となります。
今後は新たにこちらのキャンペーンが開催されます。
ただいま絶賛開催中のスペシャライズドNew Bike Lifeキャンペーン。
対象の完成車をご購入頂くと、なんと車体価格の15%分のスペシャライズド製エキップメントをプレゼントという見逃せないキャンペーンです。
本日は店頭にご用意のあるキャンペーン対象車体をご紹介します。
■TARMAC SL7 COMP RIVAL eTap AXS
グロスメタリックホワイトシルバー/スモーク 54サイズ
サテンティールティント/ブラック/ライトシルバー 54サイズ
¥671,000- (税込) ⇒100,650円分のスペシャライズドエキッププレゼント!
強い個性を持つSPECIALIZEDバイクラインナップの中、SPECIALIZEDを代表するバイクと言っても過言ではない究極のオールラウンダー、TARMAC SL7。
膨大なデータ分析、計算により設計された完璧なロードバイク。
軽量かつ最高レベルのエアロ性能に駆動性能、「速く走る」ということを目的にロードバイクの購入を考えた際、避けて通ることは出来ない1台です。
このTARMAC SL7 COMPは価格・性能がいい感じにまとまったGOODパッケージ。
全てが完成されたS-WORKSグレードよりも自分色に染め上げるのが面白いと感じる方も多いのではないでしょうか。
SRAM RIVAL eTap AXSという12速 電動ワイヤレスコンポーネントを搭載。
TOP10TのSRAMだからこそ可能なフロント48-35、リア10-36のギア比は走るフィールドを限定しません。
RIVALのシフトレバーは機能の制限がかかるものの(増設スイッチが取り付けできない)、上位REDやFORCEよりもグリップ部が小ぶりになっていて握りやすいです。
細かなポイントではありますが「レバーが小ぶりで握りやすい」というのは電動コンポならではの大きなメリット。油圧で機械式だとどうしてもデカくなりがちです。
アルミハンドルにアルミホイールは将来的に変えたいパーツになると思いますが、今回のNew Bike Lifeキャンペーンを最大限活用してください。
特にこのバイクですと適応金額も大きいので、思い切ってホイール購入に充てるなど、ビジョンも広がります。
登りに特化させたいならALPINIST?やっぱりSL7ならRAPIDE?大いに悩んで楽しんでください。
ただ、一応お伝えしたいのは完成車付属のホイールそんなに悪くありません。重量こそありますが内幅20mmでチューブレスレディ。なかなか今どきなスペックで、レース以外はこれで良いのでは?と思っています。
SPECIALIZEDは良質なチューブレスタイヤもリリースしていますのでご納車時チューブレス化なんてのも面白いですよ。
店頭で展示してあるTARMAC SL7 COMPはどちらのカラーも54サイズですが、他サイズもご用意可能です。
サイズ選びに関してもお気軽にご相談ください。
~当店の新型コロナウイルス感染症防止対策について~
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2023.Jan. 14
地球を守り、持続可能な社会を実現するためにこれからのモビリティはどうあるべきか。
ビアンキが出した答えがこの「E-OMNIA」です。
■Bianchi E-OMNIA T-TYPE ¥935,000- (税込)
近未来感あふれるこのフォルム。
まるでクルマのコンセプトモデルをそのまま自転車に落とし込んだようなSF的な雰囲気。
このバイクこそ、Bianchiが新たに世に送り出すebikeです。
T-TYPEの「T」はツアラーのTで、スポーツバイクらしいダイヤモンド型フレームに120mmストロークのフロントサスペンションを装備。
平坦なアスファルトから砂利道までのあらゆる路面に対応します。
他にもシティサイクルに近い形状のC-TYPEや、MTBに近いパッケージのX-TYPEなどコンセプトの違うバリエーションモデルが存在します。
前後ライトは完全にインテグレーテッドされていてとてもスタイリッシュ。
まるでバイクみたいですね。これもe-bikeだからこそのデザインです。
ちなみにe-bikeの普及の進んでいる欧州ではガソリン二輪からの乗り換えが非常に多いようで、この出で立ちにも納得です。
ライトはディスプレイ側からオンオフの操作ができます。
ディスプレイは最初からBOSCHのKIOXです。
スマホ・周辺機器との連動など、高機能サイコンに準ずる機能を備えています。
速度やバッテリー残量以外の数字も見れるとライドが楽しくなること間違いなし。
ちなみに最大航続距離は142kmとなっていますが、実走ではさらに伸びることも多いです。
現在のバッテリー残量で走行可能な距離はディスプレイで確認できるので安心感があります。
e-bikeの心臓部にあたるユニットはBOSCH Performance Line CX。
e-MTBにも使われるユニットで、BOSCHのラインナップで一番ハイパワーなモデル。トルクはなんと驚異の85NMです。
E-OMNIAの重厚な車体も軽々と引っ張ってくれます。
駆動系はベルトドライブ、内装変速を採用しています。
ベルトドライブは注油などのメンテナンスの必要がほぼ無く、駆動音もとても静か。
内装変速なのでペダルを回さなくても変速ができます。
信号待ちなどでレバー操作だけでギアが変えられるのって絶対便利です。
ABUS製のサークルロックが車体に取り付けられています。
ライトからサイコン(ディスプレイ)、鍵まで全てバイクに揃っているのってすごいですね。
まさに未来の乗り物という感じがします。
他のe-bikeとは一味違うE-OMNIA。
近未来的なルックスや機能盛りだくさんなのはワクワクさせられますね。
エメラルドグリーンのカラーもとても綺麗です。
いずれe-bikeはE-OMNIAのように進化していくのでしょうか。
是非実物を風魔横浜でご覧ください。
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