「Think Asymmetric」
2016.Jun. 1
PINARELLOは多くの哲学に基づいて開発を行っています。
代表的な物に「Asymmetric、非対称」というものがあります。
ペダリングは左右対称にするべきですが、
ドライブトレインが右側に集中する自転車フレームには強い非対称な力が作用します。
チェーンの引く力はペダル左右の入力に対して常にフレームの右側にあります。
右ペダル入力+チェーンを引く力、と
左ペダル入力+チェーンを引く力、は対称ではありません。
柔らかいフレームorホイールでもがいた時に左側だけシュータッチするのはこのような理由からです。
上の図はペダルをストロークさせたときに、フレームとフォークがいかに左右で異なった荷重を受けているかを示しているものです。
イタリア語ですね。
この左右異なるストレスを最適化し、ライダーが対照的にライディングする為に、フレーム・フォークはAsymmetric(非対称)の必要がある、というのがPINARELLOの哲学、アイデンティティーなのです。
カーボン生地の種類や数、積層の向きなどでカーボンフレームは強さの調整が可能なのですが、壁厚以上に形状を変える事でフレームの動作を最適化できるようです。
これがPINARELLOのバイクを設計する基本理念となっているようです。
PINARELLOのバイクをよーくご覧いただくとアシンメトリック君が静かに微笑んでいます。