ROAD


噂のS-Works Power with Mirrorサドルを購入しました

2020.Jul. 17

このサドルはチートだと思いました。

 

■S-Works Power with Mirror Saddle ¥45,000(税抜)

自分が今乗っている完成車にはSW POWERがアッセンブルされています。ショートノーズサドルのパイオニアにしてプロ選手からアマチュアまで多くのファンを獲得した人気サドルですが、しばらく使ってみてやはり自分には合っていないと感じました。普段はROMINとPOWER ARCを実走とローラーで使い分けているのですが、POWERだといまいち相性が悪く、どうにもおさまりが良くない。

 

ロングだとしばしば痛みが発生するのでどうしたものかと思っていたところにこの商品の発表が行われ、早速購入してみた次第です。

 

S-Works Power with Mirror。POWERのバリエーションモデルではなく、新設計の注目モデルです。

 

従来の発砲フォーム素材に替わって液体ポリマーによる3Dプリント技術で作られた、なんだかスゴいサドルがS-Works Power with Mirror。14,000本の線と7,799個の点で成り立つ複雑な構造により、包み込まれるようなフィット感を実現とのこと。複雑な形状でありながら190gと軽量に作られているのもトピックです。

 

従来の素材では難しかった部分的なクッション性の変化も実現しています。触ってみると先端部分は柔らかく、力を受け止める座骨部分は堅めになっています。堅いと言っても水で捏ねた小麦粉のような質感で体重を優しく受け止めてくれそうです。これは期待大!

 

そして実際に走ってみて思わずつぶやいたのが冒頭のフレーズ。柔らかいけどコシがある、体に完璧にフィットしてどこも痛くない。あまりに自然すぎて「サドルに座っている」という意識が途中からなくなりました。尻とサドルの完璧なマリアージュ。これは今までのサドルと根本的に違うものです!

 

あまりに良すぎて不安になったので他のスタッフにも座ってもらってコメントをもらいました。

店長

「これはすごい!ローラーでも実走でもこれ一本で行けそう。サドルのIT革命や~」

スタッフM

「僕今*を患ってて座るっていう行為そのものが辛いんですけど、このサドルに座ってるときはあんまり辛くなかったです」

 

はい、お二人ともありがとうございました。M君はお大事にしてください。

 

この良さがどこから来るものなのか考察すると、スイートスポットが恐ろしく広いという事が考えられます。例えばPOWERサドルのスイートスポットは結構狭いんですが、幅が広くなり始める場所の関係で適切な位置より前の方に座らざるを得ず、そうなると体重を点でしか支えられません。(自分も含め、POWERが合わない方の多くはこれが原因)。

 

その点MIRRORはその柔らかさもあって、座った場所がすなわちスイートスポットとなり、体重を大きな面積で受け止めることが出来ます。体重の大小もあんまり関係ないように思うので、誰がどのように座っても自分と同じ感動を味わえるんじゃないでしょうか。適度にコシがあるので沈みすぎるということがない、全面に穴が開いていて通気性が良いというのもロングライドには好材料だと思います。でもレーパンだけは良いものを使って下さいね。サドル由来の痛みがなくなるのでレーパンの良しあしが浮き彫りになります。

 

サドルに4万5千円は高いのか安いのか。確かに他のサドルと比べれば高めの価格設定ではありますが、サドル探しの旅の終着を手に入れられると思えばけして高くはないと思います。なお次回入荷は11月頃の予定ですが、店頭には143が一点在庫ございます。私のバイクが店頭にある時には実際に座っていただく事もできますので、興味がある方はぜひお声がけください。

 

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