【スタッフバイク】TURBO CREO SLを買いました その2
2020.May. 6
CREOを買ってからというもの、毎日の通勤が楽しくて仕方ないスタッフ佐藤です。こんにちは。
坂道が多いルートを選んで通勤したり横浜市内を探検したりして遊んでいますが、ただそれだけの行為がめちゃくちゃ楽しいです。いずれ落ち着いたら県外の峠などを攻めに行きたいですね。
そんな感じで楽しんでいますが、e-bikeを所有してみて様々なことが分かりました。CREOひいてはe-bikeについて懐疑的に感じている方も多いのではないかと思いますので、本日はその辺りのお話をしたいと思います。
e-bikeは「スポーツ」なのか
①自分の足で漕いでこそ自転車は達成感を味わえるわけだし、e-bikeは邪道では?
②時速24kmまでしかアシストが効かないと聞くけど、そんなので楽しいのか?
自分もCREOを買う前はそんな風に思っていました。しかし乗ってみるとCREOは意外にもちゃんとしたスポーツでした。
①について言えば、確かに登り坂を普段通りの速度で走るならさほど力は必要としません。アシストをフルに生かせば軽く踏むだけで200ワット超の力で登れます。でも200ワットそこそこのパワーではそれなりの速度しか出ません。
こんな激坂でもゆっくり走る分にはほとんど踏まなくても登れますが、ある程度の速度を出そうと思ったらそれなりに踏む必要があります。頑張って踏んで速度が上がってくると自然にアシストが弱まる様になっているので、激坂になればなるほど真に迫ったヒルクライム感を味わえます。本来の脚力では絶対出せないスピードで登っていく感覚はとても快感。それを味わいたくて登りはつい頑張っちゃいますね。
②に関して言うと、これは全くと言っていいほど気にならないです。自転車で一番パワーを必要とするのはゼロ発進からの加速や登りなわけで、巡行速度でクルージングするならアシストはなくても苦になりません。むしろ「アシストが効かない速度域で走る=バッテリーを節約できる」なので、24kmでアシストが止まるのはメリットとすら思えます。
e-bikeとしてのCREOの実力
■モーターパワー
Turbo SL 1.1モーターの定格出力は240ワット、最大トルクは35Nm。BOSCHなどは最大トルクが50Nmや70Nmなので、それに比べれば非力と言えます。でもそんなことは全然気になりません。なぜならCREOの車体重量は規格外の軽さだからです。アシストを切っても「ほんのちょっと重いロードバイク」くらいの感覚。本体重量20kg前後のバイクではこうは行きません。
■航続距離
優秀です。エコモードで130km、レンジエクステンダー込みで195km走れるという事になっていますが、これは登りと下りと平地を等距離走り続けた場合の理論値なので、実際のライドではそれより伸びる可能性が高いです。先日ノーマルモード7割、ターボモード3割くらいの割合で獲得標高1000m/距離110kmくらいのライドをしてきましたが、帰宅時点でのバッテリー残量は40%くらいでした(レンジエクステンダーあり)。
■ペダリングの自然さ
SL 1.1モーターの出力特性はケイデンスと密接に関係していて、およそケイデンスが75RPMの時に最大出力が発揮されるようになっています。漕ぎだした瞬間にいきなり最大出力というわけではなく、ひと漕ぎ二漕ぎしてからアシストが効きだす感じ。この感覚がとても自然でいいですね。
足を乗せた瞬間から全開という特性のe-bikeも世の中にはあって、それはそれで楽しいです。しかし思わぬ急発進でヒヤッとしたり、路面状況によってはホイールスピンを起こしたりしかねないので、自分はCREOの自然な感じが好ましいと思います。発進時だけでなく、アシストが切れる時もスピードの上昇と共に徐々に切れていくので、24kmに達した瞬間にペダルが重くなるということもありません。
■FUTURE SHOCK
CREOのすべてのグレードにはFUTURE SHOCKが採用されていますが、これがすごくいいです。バイクのジオメトリがオールロード寄りなのもあって、下り坂でのスタビリティがずば抜けています。時速60kmくらいで飛ばしてもフロントが跳ねないので全然怖くないし、前輪がしっかり噛むので思いどおりのラインで曲がっていけます。電動自転車ライドで登りが楽しいのは当たり前ですが、登った後は当然下りがあるわけで、登りも下りも両方楽しめるなんて最強じゃないでしょうか?
CREOの欠点
小さめサイズのフレームだとダウンチューブ側のボトルケージ取り付け位置が高く、ロングボトルの収納に難があります。解決方法はいくつかあるのでそんなに気にしていません。もう一つ強いて挙げるなら価格の高さでしょうか。とはいえCREOでしか味わえないプレミアムな体験に対しては適正な価格ではないかと思います。
それ以外は完璧です。e-bikeとして完璧なバランスを目指したとスペシャライズドが言っている通り、パワー、重量、サイズ、走行可能距離、ライドクオリティー、どこにも隙がありません。市場で敵なしとの評も納得。
ロード仕様とグラベル仕様、買うならどちら?
これはよくご相談を受けます。自分はグラベル的なアドベンチャーよりも舗装路での安楽さが欲しかったのでロード仕様にしましたが、グラベルライドとe-bikeの相性は最高とよく言われているのも事実です。
実はどちらの仕様もフレームは共通で、ハンドル、ドロッパーポスト、タイヤ以外の違いはありません。あとで別の仕様のバイクが欲しくなったとしても、とりあえずタイヤだけ変えれば対応できます。
どちらの仕様にするにしても、レンジエクステンダーの購入は強くお勧めします。バッテリー残量を気にせずターボモードを気兼ねなく使えるのとそうでないのではライドエクスペリエンスに雲泥の差があります。
結論-CREOは買いなのか
買い一択です。CREOはe-bikeの決定版と言ってもいいでしょう。
ロードバイクとしての完成度がそもそも高いのに加えて、それにインテグレートされる形で作られたスペシャライズド渾身のモーターユニット。これが悪いはずがありません。
専用アプリでの故障診断や一年間の自転車保険が付いて来るなどアフターサポートも万全。
あなたはあなたのまま、さらに速く。興味がある方はお気軽にご相談ください。