ROAD


This is the new PINARELLO DOGMA F12

2019.May. 2

PINARELLO DOGMA F10に続く新しいモデル「DOGMA F12」の発表です。

常勝チーム、TEAM SKYがスポンサーが変更によりTEAM INEOSとして新たな歩みを始めるこの時にDOGMAも新たに生まれ変わります。

DOGMA F8 が発表された2014 年5 月以来、世界で最も有名で、最も勝利を収めたバイクとして認められている、頭文字「F」で識別されるピナレロのバイク。

記憶に新しいのはクリス・フルームのグランツール3連勝、もはや伝説に残るであろう昨年のジロデイタリアは鮮明に思い出すことができます。

最高のオールラウンダーとして数々の、様々なレースで勝利を挙げてきたDOGMA F8・DOGMA F10と受け継がれてきたテクノロジーをベースにF12は開発されています。

 

DOGMA F12は、優れた空力バランスを備え、軽量で剛性のある「オールラウンド」の特性を維持し、あらゆるコーナーで敏捷さと正確なハンドリングを約束する「ピナレロ・フィーリング」の全てを組み合わせる事で、どんなライダーでもどんなコースでもベストのパフォーマンスを得ることができるオールラウンドバイクとして使用できるよう、DOGMA F10から基本的なコンセプトを受け継ぎつつアップデートされています。

またディスクブレーキを搭載するモデルと、トラディショナルなリムブレーキを採用したモデルのそれぞれのバージョンが開発されています。レースバイクとしてのリムブレーキのバイクにこだわるTEAM INEOSをスポンサードするPINARELLO だからこそと言えることかもしれません。

ケーブルの内装化やフレーム・フォークのリファインによってエアロダイナミクスは飛躍的に向上。

歴代DOGMAと比較して最高の空力効率値を記録したのはもちろんですが、ピナレロのバイクは美しくなくてはいけません。ビジュアル面においてもピナレロの美学が、ピナレロのバイクデザインがトップであることを追及しています。

その結果、F10 DISCと同条件で比べてDOGMA F12 DISCは40km/h での走行でパワーを8ワットセーブして走行することが可能になりました。

軽さと扱いやすさからリムブレーキを選択したとしても制動力を犠牲にしない為に、リムブレーキ仕様のフレームはF12からダイレクトマウントに。

従来のピボットシステムと比較してダイレクトマウントバージョンでは12.5%(ドライ状態)から25%(ウェット状態)もの制動力が向上しているといいます。

レース中のパンクや落車時にホイール交換のタイムロスのデメリットとリスクがあると考え、チームスカイではホイール交換のタイムロスでグランツールの勝利を逃してしまう可能性がある以上、まだディスクは使えないと言っているようです。

我々ユーザーレベルで考えれば、レースでパンクがあればほぼDNF。普段のライドであればパンク修理に秒単位の戦いをする必要もありません。ですが、様々な観点からリムブレーキのスーパーハイエンドバイクをピナレロが作り続けるということに我々ユーザーも多くのメリットがあるはずです。

アシンメトリックデザインはさらに追及され、ディスク・リムブレーキそれぞれに専用の設計がなされ、現時点で世界最高の引張強度を誇る東レのTorayca® T1100 1Kをメインに使用。

信頼のイタリアンスレッドBBは引き続き採用、Di2・EPS・eTapだけでなく一般的なメカニカルグループセットでの使用も可能。

ポジションに関わる部分の調整も簡単にでき、最高の一体型ハンドル「MOST Talon Ultra」との組み合わせで最高の状態で機能するように設計されていますが、好みの問題から一般的なハンドル・ステムを使用することもできるアダプターも開発されています。

タイヤクリアランスは、タイヤとリムの組み合わせによっても大きく変わりますが、28mmタイヤを装着できるクリアランスにて設計され、エアロダイナミクス効果に優れた30mm幅を持つすべてのホィールと互換性があります。

書き連ねてしまいましたが、要するに「全てのライダーに対して」というのがただのスローガンではなく、実際に実行されているということ。ライダー・コースを選ばない真のオールラウンドバイクというのはこういうことなのではないでしょうか。

先日、皆様よりも一足早くDOGMA F12実機を拝見させていただきました。

試乗こそしておりませんが、やはりDOGMAの持つオーラはすごいものがあります。

ピナレロは世界でもっとも有名なイタリアンバイクブランドという地位にありながら、常に美学を持ち「イノベーション(革新)」と「パフォーマンス(性能)」を追い求めています。

各社ハイエンドバイクを凌駕するスーパーハイエンドバイクとしての揺るぎない地位を持つPINARELLOのDOGMA。これからの新しい時代の幕開けにふさわしい、新しい景色を見せてくれるバイクであることに間違いありません。