ROAD


– SMOOTHER IS FASTER – 全く新しい「ROUBAIX」登場です

2019.Apr. 11

さて、とうとうこの日がやってきました。

ALL NEW 「ROUBAIX」の登場です。


2004年、「SMOOTHER IS FASTER」というアイディアの元デザインされたSPECIALIZEDのバイク「ROUBAIX」。

その後6度、パリルーベにて勝利したROUBAIX。これはSPECIALIZED以外ではどこも成し遂げていない成果です。もっとも過激でエキサイティングなレースのひとつとされるパリルーベにおいて6勝を上げているということは、「SMOOTHER IS FASTER」というアイディアが速さを追い求めた結果、それは正しかったということを端的に示していると言えるのではないでしょうか。

記憶に新しい2018年パリルーベにて優勝したPETER SAGAN。当時話題になったので覚えている方も多いと思うのですが、ROUBAIXの特徴ともいえるFUTURE SHOCK、フロントフォークコラム部に配置されるサスペンションに調整機能が付いていたこと。あれこそがこの新型ROUBAIXにインストールされる新型のFUTURE SHOCKのテストバージョンだったのです。

新型のFUTURE SHOCKはただのスプリングではなくダンパーが搭載されました。サスペンションとしての機能が向上したことで、パリルーベのゴール後いつも手の感覚が全くなくなってしまっていたのが初めて手の感覚があったとサガンも話していたようです。

動きのスムースさだけでなく見た目もスムースに生まれ変わっています。明らかにサスペンション然とした蛇腹のブーツはぱっと見では通常のコーンスペーサーの様に変わっています。TARMACとVENGEもそうですが、とうとうROUBAIXも一見しただけでは見分けがつきにくくなってきています。

見分けるポイントの一つはここ。シートクランプ周辺です。

長めのネジでフレーム上端より65mmフレーム内でクランプすることで、より長くシートポストの出しろを取りしならせる。言うなればリアサスペンションのような役割を果たします。

前モデルでは丸型シートポストだったものがTARMACと同じ形状のD型断面のPAVEシートポストに変わり、軽量化・エアロ性能の向上を果たしています。固定方式を改良することでエアロダイナミクスも高まっています。TARMACのシートポストも形状が一緒なので使えるようですが、FUTURE SHOCKとのバランスが悪くなってしまう事からオススメしないとのことです。

快適性を向上させるだけでなく、速さを追求し走行性能を高めるために研究開発されたバイク。ライダーと路面の間をフローティングすることでトラクションを向上させています。パリルーベのような荒れた路面で性能を発揮させられるのはもちろん、通常ロードバイクで走ろうと考える綺麗な路面であってもトラクション、そしてグリップが向上するので、それこそ下りが怖いなんて言う方でもスムースにバイクコントロールができるようになるのではないかと思います。

サスペンションに関しては部品点数が増えたので若干の重量増。ですが、フレーム・フォーク・シートポストがより最適化され軽量になっているのでトータルでは軽くなっています。

エアロダイナミクスに関しても前モデルよりも大幅に向上。ここはSPECIALIZED社の得意とする部分ですので当然ですね。

NEW ROUBAIX 販売店の特権で皆様より一足先に試乗させていただきました。スタッフみんなで乗ってきたのですがとりあえず今日は僕の個人的感想を。

一番強く感じる印象は「速い」。バイクは持っても軽いですが乗ると更に軽い乗り味。

サスペンションの付いたバイクだなんてこと感じさせないくらい、というよりもむしろ市場にあるほとんどのバイクよりも反応がいい。ケイデンスやトルクに関わらず、どんなパワーバンドでもグイグイバイクが進んでいく。旧ROUBAIXもそうでしたが「エンデュランスバイクの走り」を想像して乗ると度肝を抜かれる速さ、それがより研ぎ澄まされた印象です(そういえばSPECIALIZEDで説明を受けた際にも「これはレースバイクだ」と断言していました)。

 

肝心の乗り心地、快適性ですが、スムースで滑らか、路面のギャップや段差の角がとれて丸くなっているかのよう。厚手のタオルを敷いた上を走っているような感覚です。通常走らない歩道ギリギリの路肩部分でも何も気にせず走れます。車との距離が自転車1台分だけでも離せるのはかなり安心でした。

今回試乗したのは三浦半島の先っちょのほう。あの周辺のあまり舗装の良くない、ひび割れたようなアスファルトでもガンガン行けます。普通のロードバイクで、それこそ少し前の8気圧いれたようなタイヤでは自転車が壊れるんじゃないかと怖く感じてしまうようなところです。バイクが跳ねて暴れるような感覚は無く、さらにペダルに力を込めることも可能でした。

ハンドリングにも癖はなく非常にニュートラル、いつも乗っているTARMACとまったく変わらない操作感。安定感は当然TARMACよりも上。荒れた路面のコーナーも恐怖感なく曲がれました。

 

面白かったのはダンシングのリズムが取りやすいところ。僕とFUTURE SHOCKとの相性が良かったのかもしれませんが、ドロップを持ってガンガンスプリントする時でもブラケットを持って軽く登る時でも、強度の違いに関係なく気持ちのいいダンシングができました。バイクの振りが軽いというのも理由の一つかもしれません。

 

という私の感想ですが、スタッフそれぞれ違う角度からインプレッションしてくれると思いますので詳しくは店頭で、気軽に聞いてみてください。

そんな訳で当店にも続々と入荷してきております。

試乗車もご用意いたします!またその際はご案内させていただきます。

色々書きましたが、乗れば一回で全てわかります。

また新しく最高のバイクとなったSPECIALIZED ROUBAIX。ご注目ください。