ROAD


#AEROISEVERYTHING NEW VENGE デビュー

2018.Jul. 3

第3世代VENGE 完璧なバイクの登場です。

これまでのエアロロードバイクはどれも、何かしらの妥協を抱えていました。例えば、重量、ハンドリング、スピード、組み立ての複雑さなどです。どのようなコースでも、スピードにとってエアロダイナミクスは極めて重要なので、限られたコースでしか力を発揮しないエアロバイクを作るだけでは不十分です。

新しい第3世代のVENGEは、あらゆるタイプの路面とコンディションで、今までよりも速く、さらに向上したエアロダイナミクスを備え、重量を削り、反応性とハンドリング性能をより高めたバイクになっています。

何百万通りものチューブ形状を計算し、広範なデータとプロライダーからの専門的なフィードバック、そして丹念なカーボン積層アプローチの組み合わせを通じて、どのフレームサイズでも完璧なパフォーマンスを実現しています。

史上最も多く勝利したエアロロードバイクVENGE ViASよりも速く、TARMAC SL5よりも軽量。

これまででも世界最速のバイクであったVENGE ViASと比べて、新しいVENGEは真正面からの風で40km走行した時に8秒早くなっています。実際にはライダーは横風も受けますが、優れた横風対応力を持つチューブ形状により、さらに差が開く事でしょう。

重量はVENGE ViAS DISCよりも460g軽くなっています。

これはTARMAC SL5 DISCよりも軽量で、56サイズの「サテンブラック/ホログラフィックフォイル」カラーの場合、フレーム重量はわずか960g±30gです。ちなみに56サイズのS-WORKS デュラエースDi2完成車の重量で7.1kg。VENGE ViASの弱点でもあった重量のデメリットは完全に払しょくされています。

コクピット回りも刷新。新しいAEROFLY2ハンドルバーは従来品よりもエアロ性能に優れ軽量で高剛性な上、バートップにはグリップとコントロール力を高めるエクスチャーパターンが採用。上ハンドルに手をおいた瞬間に従来品との違いを感じ取れるシェイプになっています。

また、新しいVENGEステムは剛性のベンチマークとして知られるZipp SL Sprintを凌駕する高剛性ステム。AEROFLY2との組み合わせで、エアロに最適化した最も速度の出るセットアップとなります。

ただし、VENGEは市販されている一般的なステムにも対応しています。空力・剛性では劣ってしまいますが、ライダーが好むセットアップが可能です。

可能な限りシンプルなセットアップを実現するため、電動シフト専用となったNEW VENGE。

シマノのDi2、スラムのeTap、カンパニョーロのEPSに対応しています。

DURA-ACE Di2で組まれたS-WORKS VENGEはジャンクションAをシートポストに一体化。奥行きのあるシートポストのメリットを享受し、コクピットはクリーンに、調整もスムースに行えるようになりました。

軽量で精度の高いS-WORKS POWERクランクも装備。ディスクブレーキはシマノのフラットマウントに準拠。スルーアクスルはリアが142x12mm、フロントが100x12mm。

CLX64にTURBO COTTON 26cというエアロ特性、ハンドリング、転がり抵抗の最高の組み合わせ。

トピックスを取り上げればキリがないですが、全てを計算して作られた完璧なバイクであるということはわかっていただけるはずです。

先日行われた販売店向けの試乗会にてその実力を試させていただきました。

印象としては「エアロロード」という感覚ではありませんでした。とにかく速いオールラウンダー。

7.1kgと最近では超軽量バイクというわけではないですが、持った印象はとても軽く見た目とのギャップに驚かされました。

ハンドリングはニュートラル。当日はかなり強風だったのですが切れこんでしまうような違和感はなく乗り始めることができ、エアロロードらしい芯のある硬さを感じます。下りでスピードは出せませんでしたがコントロール性はとても高く最初から、特に意識することなく思った通りに操る事ができました。

驚いたのが登坂性能。勾配のある区間にさしかかっても減速してしまう印象はまったくありません。勢いだけでは登り切れない位の坂を走ったのですが本当に良く登ってくれます。ホイールも重量のあるモデルなだけにバイクを重量で判断できないことも再確認させられました。

強度をあげて走ってみると進む進む。ペダルへの入力以上に進んでいるような感覚。1踏んだら1.2進むような。また、ホイールの影響も多分にあると思うのですが速度維持も容易にできます。

文章にしていて考えが整理されてきたのですが、無意識で速い、というのがVENGEのスゴイところなのかもしれません。VENGE用のペダリングや乗り方、乗りこなすスキルも必要としませんし、ハンドリングにしても意識的に何かすることはありません。乗り込んだら変わってくるのかもしれませんが、最初から速いです。プラス世界最高のエアロダイナミクスを備えているとしたら、やはりそれはVENGEを選ぶ理由になるのではないかと思います。

 

AERO IS EVERYTHING NEW VENGE デビュー お楽しみに!