【富士ヒルでタイムを狙う方へ】オススメアイテムのご紹介 Vol.1 ASSOS RSR SPEED BOOTIES
2024.Feb. 20
例年以上のエントリー峠が話題となった2024富士ヒルクライム。
初心者から上級者まで楽しめる、規模としては日本一のヒルクライムレースです。
当店のお客様でも、昨年のタイムを必ず更新するぞ、ゴールド目指すぞ、なんていう方がたくさんいらっしゃいますし私もそうです。
今年こそは!と考えている方、当然練習が一番大事です。ただやっぱり機材スポーツなので、例えば本番のタイヤは何にするか、ホイールは、チェーンオイルは、、、などを事前に試しておくことも忘れてはいけません。
そこで私の考える「これはええよぉ」というアイテムを不定期でご紹介していこうと思います。
第一回の今日ご紹介するのはコチラ。
ASSOS RSR SPEED BOOTIES ¥16,940-(税込)
ASSOSと言えば至高のビブショーツが有名ですが、小物類も秀逸なアイテムが多くラインナップされています。
世界最高で最先端の技術が集まるオリンピックやWTでスイス代表やASSOSサポートチームにて使用されるタイムトライアル用エアロシューズカバーです。
このシューズカバーが何故オススメかと言いますと、
・軽い
・エアロ性能アップ
・防水
まず、ヒルクライムなので軽いに越したことありません。このRSR SPEED BOOTIESは非常に軽量。シリコンやラテックス製のシューズカバーの半分以下です。ファスナーが無いことで軽さとエアロとペダリングへの影響を最小限にすることを一挙に獲得しています。
軽さを優先することで他の要素をないがしろにしてしまうのは本末転倒ですが、RSR SPEED BOOTIESならたった32gで後述の「エアロ」、「防水」まで手に入れることができます。
で、エアロ性能の向上です。スピード域が高ければ高いほど効果が大きいエアロ性能。本来はTT等で最大の効果を発揮するはずですが、富士ヒルは平均勾配が比較的ゆるやか。スピードに乗る箇所も多いのでエアロについても無視するべきではありません。
シューズの凸凹をなだらかにする黒い部分は「EVA KANT」という伸縮性のあるゴムっぽい質感の素材。足首部分は縦に入る溝、ウィンドチャネル ストライプが優れたエアロダイナミクスを感じさせます。ビブショーツにも使われるライクラブレンドの素材から構成されていてしなやかな履き心地です。
そして防水です。何度か出られている方はご存じかと思いますが、レースの最初から最後まで雨に降られず走り切れる事の方が少ないのが富士ヒルです。シューズは濡れると水分を吸って当然重たくなります。重量が気になるアナタも着けない理由はありません。
シューズカバーに水をかけてみた所、結果「足首部分はかなり撥水するけどちょっと染みる。前足部は防水と言ってもいいのでは?」というレベル。中に突っ込んだ手のひらにかすかに水滴がつきました。完全防水とは言えなそうですが、ちょっとした雨くらいなら問題なさそうです。
かなり薄いので耐久性は期待できません。私が以前、履いていることを忘れてちょっと歩いてしまったらクリートの前方、つま先が接地する箇所に穴が空いてしまいました。シリコン製のシューズカバーのように数回履いたら千切れてしまうようなことはないですが、取り扱いには注意が必要です。
また暖かさもまったく期待できませんのでご注意ください。
実はこちらのシューズカバー、ほんの少しだけ厚手になった春秋用もございます。
RSR SPRING FALL SPEED BOOTIES ¥16,940-(税込)
タイムトライアル用で白い足首部分が黒くなって少々厚くなっただけではなく、前足部の素材も見直されネオプレーンとソフトシェルの中間のような素材になっています。
こちらは気温の低い時期に行われることの多い、例えばパリ・ルーベのようなクラシックレースに照準を合わせて開発されたシューズカバーです。
TT用エアロブーティ同様ファスナーレスでしなやかな履き心地。約50gと充分軽量で、TT用がかなり儚い作りなのに対して安心感の持てる素材感です。
コチラの方がトータルの出場機会は多いような気がします。肌寒い季節でも戦うアナタには必須アイテムです。
どちらも装着は先にシューズカバーを履き、足首が出る位置まで通してからシューズを履いて、上からシューズに被せるようにかかと→つま先と履いていきます。
サイズ展開も細かく設定されています。シューズサイズによってお選びください。
サイズ(EUR):0(36-38)、1(39-40)、2(41- 42)、3(43-46)
ワイドタイプを使用している方や、ちょうどサイズの中間にいる方は大きめをチョイスするのが良さそうです。
正直普段使いするアイテムではありません。富士ヒルのような、ここぞって時にお使いください。
その為に、日々のSSTももちろん大切ですが、機材・ウェア類も準備を進めていきましょう。