脊髄
2017.May. 1
LOOKはフォークがいいという話し、LOOKについてちょっと詳しい方には当然の話かもしれませんが。
軽さと乗り心地を両立したフロントフォークによる反応の良さ・かかりの良さはLOOKの乗り味を印象付ける重要な要素だと思います。
一目でモンドリアンを彷彿させるカラーリングと力強いストレートフォークが印象的な765のフロントフォーク。
パワーロスの少ないストレート形状のフロントフォークにカーボンに対して10倍の衝撃吸収性を誇るフラックスファイバーを使用して、軽快な乗り味と快適性を両立しています。
形状変化させるのではなく素材自身の衝撃吸収特性を最大限生かした新しいデザインです。
そのフロントフォークの性能をさらに大きくしているのが、ヘッド部の剛性です。
LOOKのヘッドへのこだわりは幾多数多ある自転車メーカーの中でも随一ではないかと思うほど。
そのこだわりが795の様なものすごいバイクを生んだんだと思います。
765はエンデュランスバイクということもありアップライトなポジションを可能にするヘッドチューブが長めのジオメトリー。
これは、ヘッドパーツのベアリング間隔を最大限長くとることでヘッド剛性の向上を狙った675、795などと同じ思想から作られたのではないかと思っています。(ちなみに765のベースデザインはレースバイクの695です。)
ヘッド部には走行時、常に大きなストレスがかかり続けています。
人間でいうと脊髄に当たる重要な部分。CHRIS KINGしかり、高精度なヘッドパーツが重宝されるのもそれが一番の理由です。
BB周辺の硬さを重要視される健脚の方も多いですが、ヘッド剛性にも注目してみて下さい。
LOOKが快適性と反発性、かかりの良さ・反応の良さをいかにしてバランスさせているか、垣間見れるかもしれません。