ROAD


最速のROVALホイールが新しくなりました【チューブレス対応!】

2022.May. 12

あのROVAL RAPIDE CLXとALPINIST CLX & ALPINIST CLがチューブレス対応になりましたっ!

と言ってももう皆様ご存じですよね。

 

そうなんです。最速のホイールが最強になりました!

ポイントだけピックアップしてお伝えします。

・話題のフックレスではありません。フックドリムでクリンチャータイヤも使用可。最大空気圧もチューブレスで110psi、クリンチャーで120psiとかなり余裕を持った設計。

・RAPIDE、ALPINISTともにリム形状に変更なし・重量増。カーボン素材とレイアップの変更で耐久性を向上。

FREEFOILライブラリーにて決定されたリム形状、RAPIDEの前後異形リムは有名かと思いますが、これは旧モデル発表時でも今日でも最適なのは間違いなく、なので変更なし。

チューブレスとして運用するための安全基準レベルを大幅に引き上げた上で形状を変更しないようにリムの中身を見直した、ということです。

・ハブが変更 RAPIDE CLXは旧モデルのアップデート版、ALPINIST CLXは新ハブ

ALPINIST CLXのハブはRATCHET EXP採用ではありましたがROVAL伝統と言うかCLX32、50、64世代と形状は変わらないハブから、よりロープロファイルで50g軽量な(おそらく前後で)ハブへとアップデートされました。

RAPIDE CLXも形状やスポーク軌道は同じように見えますが、センターロックのスプラインが省かれたタイプのハブに変更されています。

ちなみにどちらもスチール→セラミックベアリングに変更されています。

・ALPINIST CLはスポークがグレードダウン エアロ→丸&フロント本数24→21へ

旧ALPINIST CLは前後24本DT エアロライトでCLXグレードと同じ0.9x2.3mmのエアロスポークだったのですが、2.0-1.6mmのバテッド丸スポークに変更。

その分かわかりませんが、フロントのスポーク本数が3本減って21本に。

 

大きくこんなところでしょうか。

チューブレス対応に伴いリム重量は増えています。

ただし重量分以上にリムの強度は増しているようです。

 

SPECIALIZEDの肩を持つわけではないですがフォローしておくと、「チューブレスホイールは重いからダメ・クリンチャーが軽いから最高!」とだけ言っていたわけではありません。

以前クリンチャーとしてRAPIDE & ALPINISTを発表した時にも、SPECIALIZEDは未来はチューブレスにあると断言していました。ただ、まだ技術が追い付かない、重量が重くなってしまう。だったらまだ今はクリンチャーなんじゃないか、と言っていたわけです。

旧モデルもリム内側を見てわかるようにチューブレスホイールとして開発されています。さらにチューブレスとしての耐衝撃強度基準は当時からクリアしていたようです。が、チューブレス仕様のテスト中になんとサガンが壊してしまったらしいんですよね。

そこで社内でより強度を上げようという声が高まり、まだしばらく旧来のCLX32、50、64でプロツアーも戦おうとなったところ、クリンチャーでもいいからレースで新しいホイールを使いたいとサポートチームのライダー達が言ったことで旧RAPIDE & ALPINISTがレースで使用され、一般に販売されることになった、ということのようです。どこまで本当かわかりませんが。

 

耐衝撃実験やそのための膨大のサンプル作成など、コンピューター上だけではないリアルな大量のテストを経て、最速なだけではなく最強なホイールになりました。旧モデルと比較して重量増ではありますが、それをチューブレスと天秤にかけてチューブレスを選択できるくらいに抑えることができた、ということなんじゃないかと思います。

すでにレースでも使われているようで、あの勝利もこの勝利も、新しいROVALでチューブレスで走っていたんだと思うと感慨深いですね。

なのでクリンチャーでの運用前提の方にとっては旧RAPIDE & ALPINISTは「攻めたリム重量の軽いホイール」、と言い換えられるかもしれません。

特に旧ALPINIST CLはリムが軽いうえにストレートプルのエアロスポークで前後24本左右同数組と新型よりもチューブレス以外の点では勝っているようにも思えます。

スタッフである私自身も旧RAPIDE & ALPINISTをこの2年どっぷり使ってきたのですっかり「クリンチャーでいいや」「リム軽いならむしろ嬉しい」くらいで思っています。

が、やはり未来はチューブレスだと感じてもいます。

走行抵抗の軽減、振動吸収性の高さ、パンクリスクの軽減、、、とレーサーだけではなくエントリーの方まで、全てのライダーが享受できるメリットを持っています。デメリットはクリンチャーよりも取り扱いマナーが多いことくらいでしょうか。そうは言っても練習すればすぐ慣れる程度のものなので怖がらずに使って頂きたいです。

新型のROVAL、このご時世にしてはそうお値段も変わりません。店頭でご覧頂けるようご用意いたしますのでぜひ見にいらしてください。

 

 

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