ラジアルブレーキが好きです。
2016.Oct. 14
ラジアルブレーキ、正しくは(?)ラジアルブレーキマスター
簡単に言うと、オイルリザーバータンク(マスターシリンダー)がハンドルに対して直角に取付けてあるブレーキです。
MTBメーカーではMaguraが筆頭に挙げられます。
オートバイの世界では、MotoGPなどのレースで使用されているバイクのほとんどに使用され、
ホビーユースでも、ブレーキのアップグレードとしてもラジアルマスターが選ばれています。
有名メーカーでは、ひと昔にMTB用としても発売をしていたBremboがあります。
もちろんMaguraも第一線で活躍するメーカーです!
現在、シマノをはじめSRAMなど、多くのブレーキマスターは横置き型が多いです。
理由は、コストが抑えられるのと前方向へのスペースを広くできる点です。
じゃあなぜ高価で、前方に大きく幅も取るラジアルマスター?
それは、直接指がコンタクトできる ”ブレーキタッチのダイレクト感”を重視した結果なんです。
ラジアルマスターの場合、
レバーに加わった力は、レバー取付軸を支点として、ダイレクトにシリンダーピストンを押下します。
現行MTブレーキレバーで、作用点が垂直に押下していないのは色々とありそうですがそれは特性ということで。
2フィンガーレバーもテコの原理からの比率からかと。
※メーカーよりワンフィンガーレバーの発売が発表されています。
ブレーキレバーを引いた時、パスカルの原理によって油面がキャリパーピストンを押し出します。
ブレーキの押下とピストンの押出しがリニアに動作します。
このダイレクト感こそ、ラジアルマスターの最大の利点であって、
絶妙なコントロール性能、タッチ感を求めて、皆んなこぞって使用している所以です。
横置き型では、間にワンクッション”縦→横”変換が行われるので、
どうしてもこのダイレクト感は出せないようです。
これはもう感じてもらうしかない。
さらに、ブレーキキャリパー自体の剛性も重要になってきます。
強力なブレーキングパワーを一手に受け止めるキャリパーボディは、
たわみがなく力が逃げない構造を求められます。
Magura MTシリーズのキャリパーボディは、
グレードに関わらず、すべてモノコック鍛造ワンピースボディです。
4ピストンキャリパーは、中間にブレースがあり、
対向するピストン同士の力も逃がさない堅固な作りになっています。
この強靭な剛性のおかげで、”最後の握り込みで効かない!” 感覚がなく、しっかりと効いてくれるんです。
SHIMANO BL-M775
シマノもラジアルタイプのブレーキを作っていました。
サーボウェーブ機構でレバー比がコントロールされていますが、
タッチも非常に良くトラブルもなく、個人的には気に入って使用していました。
Maguraブレーキ、店頭でもご購入頂く方も多く大変好評です。
MT5は前後レバーキャリパーで¥30,000+税で、現行ZEEのレバーキャリパーの価格約¥33,000+税 と比べても、
十分に価値は高いんではないでしょうか。
長々と書いてしまいましたが、
言いたいことは、
Magura がイチオシです!笑