MTB


【スタッフバイク】CHISEL EXPERT は確実に「買い」なアルミXCです。

2019.Feb. 22

昨年から気になっていたSPECIALIZEDのアルミXC(クロスカントリー)バイク、「CHISEL EXPERT」をスタッフの私が購入したのでご紹介いたします。

◆ CHISEL EXPERT Mサイズ

29インチのアルミハードテールというと入門向けなイメージがあるかもしれませんが、スペシャライズドのCHISELは最大限「走り」に性能を寄せています。キャリア用のダボ穴等は一切無く、ヘッドチューブは短めでフレームの形状からしてもスパルタンな印象。フレームからひしひしと伝わってくる”やる気”を感じてサドルとハンドルの落差を攻めています。

サガン選手がレースで使用して話題になったアルミロード、ALLEZ SPRINTにも採用されるアルミ溶接方法「D’Aluisio Smartweld」がこのCHISELにも採用されています。この辺りも「良いアルミフレーム」感が見て取れます。

トップチューブ・シートステーが非常に細く、後輪の路面追従性が驚くほど高くアルミとは思えないほど。スペシャライズドアンバサダーの藤田翔也さんもその点について仰っておられました。藤田翔也さんのインプレ記事はこちら

チェーンステー長は430㎜と程よく、段差などの衝撃でBBから持ち上げられるような感覚は無いです。

ジオメトリーに関してはレーシングXCにちょっとトレイルバイク要素を加えた感じで、ほんのり長めのトップチューブとXCにしてはほんのり寝気味のヘッドチューブなど下りも意識してます。ほんのりと。このほんのり感じる下り感がこのバイクを欲しがる人間を刺激してくるはず。

ドライブトレインは最新のNX EAGLEがアッセンブルされています。フロント32Tとリア50Tの組み合わせは尋常じゃなく軽いので、今まで登れなかったあの坂がもしかしたら行けるんじゃないかと想像し始めています。フロントトリプル時代を思い出します。

奮発してTHOMSONのカーボンバーにしてしまいました。合わせてステム・シートポストも定番のTHOMSON。グリップはXCっぽくESIとしました。ブレーキは完成車についていたSRAM LEVEL TLをそのままです。今のところクロカン風の遊びをしているだけなのでLEVEL TLでいけてます。

MTBにPOWERサドル、非常に良いです。ペダリングのしやすさや登りで先端に座りやすいのはもちろん、ショートノーズなのでジャンプ時にふとももに引っ掛かりづらいのが好印象でした。いや、本当に良いです。風魔横浜店のスタッフは全員MTBにPOWERサドルを付けているんです。

気になる重量はこのアッセンブルでちょうど11キロでした。ステム・ハンドル・ポストが純正より少々軽くなりましたが、それにしてもだいぶ軽い部類かと思います。見栄えを若干意識してTHOMSONを付けましたが完成車そのままでも十分遊べます。こういう軽量アルミ29インチのXCバイクは、通勤にも使えて里山も行けて、なかなか良いんじゃないでしょうか。現に私は毎日これで通勤しています。なぜかというと楽しいんで。

本気のアルミXCバイクは最近あまり見かけなかったので新鮮ですね。少し用途は異なりますがアルミハードテールであればKONAのHONZOといい勝負ではないでしょうか。

雨の日以外はだいたい店頭に置いてますので、気になる方いらっしゃいましたらお気軽にお声がけください。