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冬のライドの最重要アイテム、ベースレイヤー。スペシャライズド製を選ぶ理由。

2018.Oct. 20

肌寒くなってきた今日この頃ですが、冬用ウェアの準備は進んでいますか?冬のライドで非常に重要なベースレイヤー(インナーウェア)が入荷しましたのでご紹介致します。

冬季の登山を経験された方であればご存知かと思いますが、冬のアウトドア活動においてベースレイヤーの選択はとても重要です。厳冬期でも運動すると汗をかきます。ただ冬の場合、かいた汗が急激に冷え低体温症のリスクが高まります。極端ですが厳しい冬山ではベースレイヤーひとつで生死を分けることも有り得ます。

低体温症の主な症状としては、筋肉の働きが鈍る(例えばペダルを踏めなくなる)、疲労感やだるさを感じる、集中力の低下などが挙げられます。自転車の場合、集中力の低下は安全な走行を妨げる要因となるので確実に避けたいところです。

自転車は冬山の登山と状況が違うと思われるかもしれません。しかし、上りでの発汗後の下りは体にはかなり厳しい状況となります。自転車に乗っていれば常に風を受けます。よって自転車でもベースレイヤーの選択は重要といえます。

今回はスペシャライズドのベースレイヤー3種類をご紹介致します。

◆ SEAMLESS SS BASELAYER

¥8,000-(税別)

SS(ショートスリーブ)の春・秋向けベースレイヤーとなります。程よい保温性を備えています。

一見すると一般的なインナーウェアですが・・・

なんと身頃の脇部分に縫い目がございません。

インナーウェアは、吸水性や重ね着を考慮してぴったりとしたタイトなフィッティングになるものが多いですが、そうなると縫い目が肌に接触する可能性が増します。そこでスペシャライズドは、身頃を全面と後面で分けずに円筒形の身頃とすることで縫い目を無くす作りとしたわけです。ここが最大の特徴であり、着心地が大幅に向上する決め手であります。流石に袖周りに縫い目はありますが、逆に言えばそこだけです。

素材は化学繊維ですが、肌触りは柔らかく良い仕上がりとなっております。生地の表面は細かい凹凸があり、肌に接触する面積を抑え汗冷えを抑制してあります。

◆ SEAMLESS SS BASELAYER WMN

¥8,000-(税別)

先ほどご説明させて頂いた商品の女性用モデルとなります。基本的な性能は同じですがフィッティングは女性の体格に合わせてあります。こういった商品まで女性用を用意できるのがスペシャライズドです。

◆ SEAMLESS LS BASELAYER

¥14,000-(税別)

LS(ロングスリーブ)となり冬場を想定した保温性を有しています。こちらのモデルは41%メリノウールが配合されており先ほどのものより保温性の高い仕様となります。高品質なメリノウールを使用しており、チクチク感が少なく着心地は良好です。こちらも胴まわりに縫い目はありません。

なぜ冬用のウェアにはウールが多用されるかですが、ウールはいろいろな機能を持っていることが理由として挙げられます。

ウールは化繊と違い動物の毛ですので、人間の髪の毛と似たようにキューティクル(ウロコのようなもの)が表面を覆っています。そのウロコは湿気を吸収し、外部の湿度に応じて湿気を放出するという湿度を一定に保つ機能を持っています。ただ、熱伝導率が低いため着用者の体温をウールが吸収することは少ないのです。結果として蒸れにくく暖かいウェアとなります。

また、防臭効果も非常に優れています。人間がかいた汗は皮膚や衣服に残留し、付着していたバクテリアや微生物が発汗した部分で増殖することにより不快な体臭が発生します。そこでウールは、バクテリアが増殖する前に水分を放出し、かつ臭いの原因となる分子類を拘束する働きを持っています。拘束した分子類は一度洗濯すれば簡単に流れます。よって臭いが発生しづらいという側面もあります。

とても多機能なウールという素材ですが、100%ウールにしてしまうと吸水しきれないようで、SEAMLESS LS BASELAYERはウール以外の59%を化繊としています。汗は化繊に吸わせ、湿気はウールに吸わせ、汗冷えの少ない快適なライディングを続けることができます。

これからの冬、休憩してから走り出しのあの寒さを軽減できるベースレイヤーをお探しであれば一度お試し下さい。良いベースレイヤーは冬のライドの世界を変えてくれるはずです。

店頭に各サイズ並べておりますので気になる方はご来店下さい。