【スタッフの海外ライド記】2017EWS R8 Italy – その9 アフターライド
2017.Nov. 28
レースも終わってあくる日の月曜日
現地のガイドツアーに参加してきました。
朝、バイク・ストレージにバイクを取りに向かうと、
そこには大量のEVOCトラベルバック!
スイスやフランス、ドイツから車で来るバイカーが多いのですが、
イギリスからも飛行機で3~5時間程度なので、
縦横無尽に広がるトレイル・ネットワークと、
避寒地としても有名なほどビーチが目前に広がる好ロケーションの為、
世界でも有数のマウンテンバイク・トリップの目的地としても、
ヨーロッパ全土から訪れるようです。
さて、
MTBにとってはシーズン真っ盛りということもあり、街中のシャトルサービスはどこもフル稼働。
日本にいる間に問合わせた段階で、どのシャトル会社も満席だと断られていましたが、
幸いまだ空きのあったBike Extreme【FB】に予約できてラッキーでした。
しかも当日は、MTBショップとして移転オープンして間もないようでした。
この日一緒に乗り込んだライダーは、僕以外はみんなドイツから来たマウンテンバイカー。
親子で来ている人もいれば、まだマウンテンバイク歴の浅いライダーも合わせて6人でシャトルに乗り込みます。
シャトルサービスを利用したのはトレイルをより多く走りたかったのはもちろんですが、
こうやって初めてのライダーとの出会いも楽しめる事が良い事ですね。
フィナーレ・リーグレのトレイルは、動画検索でもたくさん出てきます。
ガイドツアーの主な目的地で有名どころでは、
Roller Coaster【動画検索】、Kill Bill【動画検索】、Base Nato【動画検索】などなど。
もちろんそれ以外にも周辺トレイルは70以上ひしめき合っているので、
自走でアクセスするのはもちろん、シャトルサービスの半日利用や1回だけの搬送もあるので、
2017 EWSで使用されたモンテ・カルモ山方面へのアクセスにも利用できそうです!
この1週間フィナーレ・リーグレにどっぷりと浸かっていたお陰で、
だいたいの立地も分かるようになってきたので、トレイルへのアクセスルートも身についてきたところです。
この日、最初にシャトルで連れて来られたのがRoller Coaster
フィナーレ・リーグレ探訪に憧れた日から気になっていたトレイルのひとつ。
憧れのトレイルは、年中バイカーたちに走られている人気のトレイルのようで、
広い山の中を縦横無尽に駆け巡ってタテの動きとヨコの動きの大きなうねりが延々と続く
気持ちのいいロングトレイルでした!
長いトレイルを下った後、舗装路を少し下って別のトレイルをライドし、
出た先は、ステージ2を終点から先のフードステーション付近に出ました。
そこで丁度お昼を周ったので、街中に戻りランチタイム。
【Final Borgo フィナール・ボルゴ】【画像検索】入り口の門塀が目の前にある
オシャレな街中のカフェレストラン【 Bikestro’ 】【Google ストリートビュー】
みんなドイツ人だからなのか、北イタリアの人たちの素性なのか
意外と落ち着いてゆっくりとしたペースで軽い食事を済ませます。
見ての通りたくさんのフルサスペンションバイクが軒を連ねています。
フィナーレ・リーグレのトレイルのどこへでもアクセスできるちょうど中心地にもあたります。
午後からは、これまた有名トレイルの拠点Base Nato【画像検索】【Googleストリートビュー】へ!
その名の通り、NATO軍の軍事基地として使用されていた基地跡をスタートするトレイルです。
有名ライダーも訪れて、この周辺で撮影しているので見かけたことが有るかもしれませんね。
【GMBN – 1000 Metre Descent YouTube動画】
そこからいくつものトレイルが走っていて、そこだけでも十分に楽しめるトレイル。
走りやすくスピードを抑えれば誰でも楽しめるトレイルですが、
後半はハイスピードかつロックセクションやドロップオフも連続する難易度ブラックダイヤモンドのトレイル。
一緒に走ったキッズもお父さんに一所懸命に付いて来ながら、頑張って走ってました。
ガイドの後ろを走らせてもらいましたが、このガイドがまた速い速い。
ここNatoBaseがお気に入りのコースということもあり、レースにも出ているそうなので速いワケです。
ガイドに頑張って付いて走っていると、他の後続ライダーからだいぶ離れてしまったんですが、
『二人とも一瞬で消えていったね!』と言われてしまいました笑
Base Natoをシャトルで2往復して大満足でライド終了。
MTB歴の浅いライダーも臆することなくブラックダイヤモンドを果敢に走っていましたが、
みんなケガもなく楽しめて良かったです。
解散してから、一緒にライドしたドイツ人二人と、
フィナールボルゴのビストロAl Rogo【Googleストリートビュー】でライド後の一息
他の仲間も合流し楽しい時間も過ごせました。
あっという間に1日も終わり、
フィナーレ・リーグレで過ごす時間も終わりに近づいてきました。
思い返すと、
MTBという共通の趣味で繋がり、
初めての土地での人との出会い、そして食、生活に触れることができ、
旅の醍醐味も存分に味わうことのできたライド・トリップとなりました。
EWSが2014年に始まった当時に初めて知った人口1万2千人弱の小さな街 フィナーレ・リーグレ
ずっと行きたいと思い続けていたこのヨーロッパのフィールドは、
今回 ”世界最高峰の海外レースに参加” という名目で初めて訪れたワケですが、
カナダBCやNZロトルアがそうであるように、
ヨーロッパの小さな街が、20年前から開拓してきたMTBトレイルが観光として世界中から人々を呼び、
この街ではライフスタイルとして、マウンテンバイクが生活の中で楽しまれている遊びだということを、
肌で感じ取りました。
ヨーロッパ、それもイタリアのフィナーレ・リーグレは
日本では馴染みもなく、まだまだ知名度も低いかもしれませんが、
ヨーロッパ中のMTBライダー、もとい世界のライダーからも注目されている世界のMTBリゾートのひとつ。
旅が苦ではなければ、飛行機を乗り継いで20時間程度で、
日本とはまた一味違ったヨーロッパの雰囲気も味わうことができる、
そう思えると、1度は訪れてみたい土地ではないでしょか。
初めて会った北イタリアの人々は、みんな優しく迎えてくれました。
もちろん地元の人だけでなく、
今回参加させていただいたEWSで出会ったライダー達も、
同じライダーとしてすぐに仲良くなることもでき、
普通の観光旅行だけでは味わえなかった体験もさせて頂いたと思います。
エンデューロ・ワールド・シリーズ参戦レポートは
これで終わりとなりますが、
なにかの機会にお話できたらなと思っています。
もちろんお店に来てもらえれば直接色々なお話もできると思いますので、
遊びに来るついでにでも是非お立ち寄り下さい。
長々となりましたが、
これにて。
完