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MTB


サスペンションセッティング2018 ~サグ実測 編~

2018.Apr. 7

前回、サグがなぜ必要なのかをお話しさせて頂きました。
皆さんサグの重要性はご理解頂けたでしょうか??

今回は予告通りサグの測定でお送りいたします!
それでは参りましょう!!

 

まずはサグ測定の準備から。
その①:ライド時の装備に、ヘルメットやプロテクターを装備した上で”体重 + 装備”で測定。
その②:フォーク、ユニットのコンプレッションは最弱に、結果は変わりませんが迅速に測定する為です。
その③:お手伝いしてくれるご友人の手配。バイクを支えてもらったり、数値を測ってもらったりと
一人で測定するよりも早く、正確にサグの測定を行う事が出来ます。
その④:測定に必要なツールの準備、フォーク、ユニット、フレームのマニュアル、
定規orスケール、計算機(暗算が得意な方は必要ありません)
フォーク、ユニットにサグ測定用のOリングが付いていない場合は

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1Gの状態のフォークインナー長、リアユニットのEYE to EYEを予め測りユニットストロークを調べておきましょう。
また良く拝見するのですが、Oリングの代わりにタイラップを使用するのはインナーへの傷の発生などからお勧めしません。

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Oリングの代用品としてお勧めなのは、探すのが難しいですがエラストマー製のソフトタイです、
非常に柔らかい素材となり傷の発生が低減出来ます。

 

それでは、測定に移りましょう!!
お一人で計測する事も出来ますが、正確な数値を測る事が難しい為、”その③”ご友人に手伝って頂きましょう。
一緒に測定すれば一度に複数台のサグ出しが出来てお互い万々歳です!

まずは各マニュアルを確認、ご自身のバイクのフォーク、リアユニットのサイズ、
ストローク量などメーカーが推奨するサグの量を調べて計測スタートです!
目指すサグ値となり、現状どれだけ差異があるか確認する為にも必要な数値となります。

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バイクを支持する際はサポートされる方がハンドルのステム付近を持ち、ホイールを足で挟むなどして安定させましょう。
確実なのはフォークのアウターを掴んで支持する方法です。
この時、ハンドル周りを支持する場合、サポートされる方はフォークに荷重しない様にご注意下さい。

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あると便利なのは画像の様な車輪を支持するタイプのストレージスタンド。
少し後輪が持ち上がってしまいますが安定感が増し安心して体重を預ける事が出来ます。

 

跨ったらスタンディングでライディングポジションを取りつつ、垂直方向へ数回荷重を行い
バイク(前後サスペンション)が落ち着いたところで姿勢を維持します。
※ブレーキは掛けずに行って下さい。タイヤがロックしているとリンクの動きに影響が出ます。
この時、フロントフォークのサグ測定用のO-リング or 巻付けたソフトタイを一番下(ダストワイパー)の位置へ
リアサスペンションも同様にO-リングを移動させます。

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メーカーによってはインナーにサグの目盛がプリントされており数値を測らなくても目視で計測する事が出来ます。
※目安となっている事も多いので確実なのはやはり実測です。

コイルスプリングのリアユニットの場合はO-リングが付いていない事がほとんどなので
eye to eye(取り付けボルトの芯-芯の距離でOKです。)を測りましょう。
O-リングの移動、距離の測定が終わったら、前後サスペンションが動かないよう慎重にバイクから降りて下さい。
バイクから降りるとストロークして沈み込んでいたサスペンションが伸びて元に戻ります。
この時のO-リングとダストワイパーの距離がサグとなります。
※0Gの状態で距離を測って下さい。

では、計測したサグが何%なのか求めてみましょう。
サグが40mmでフォークストロークが160mmだった場合
・40mm÷160mm=0.25(25%)
サグが15mmでユニットストロークが57mmだった場合
・15mm÷57mm=0.26(26%)
次にコイルスプリングのユニットでeye to eyeの距離が220mmでユニットサイズが240mm、ストローク76mmだった場合
まず、サグの値を出します。
240mm(ユニットサイズ)-220mm(跨った時のユニットの長さ)=20mm(サグ)、
サグが分かればあとは同じで 20mm÷76mm=0.26(26%)となります!

※一回だけの計測では誤差などが分かりにくく正確な値が出にくい為
複数回繰り返し、平均値を出す事をお勧めします。
また、ハンドルやステム等ポジションに関わるパーツを交換した際も
前後の荷重バランスが変わる為、再度サグの設定が必要となります。
もちろんスクーリングを受けてライディングフォームが変わった場合も同様です。

 

本日はサグの測定でお送りいたしました。
納得の行くまでサグを計測してみて下さい!誤差を無くして数値が安定するまで繰り返すのがベストですよ~

次回はサグの調整方法をお送りする予定です!