ROAD


TARMAC・VENGE CLX50・CLX64 考察

2018.Oct. 15

同一ワットでタイムを様々なコースで比べてみたわけではありません。あくまで感覚の話。でも感覚大事ですよね。「速い(と思える)」バイクに乗っていた方が気持ちいいです。

色々な組み合わせで試す機会を頂いたので色々やらせていただきました。

 

乗り比べてわかるのはバイクの進み方の違い。

TARMACは踏み始めた瞬間から進む印象。VENGEは踏み終わった後も伸びる印象。一般的に考えれば十二分に反応のいいVENGEですがTARMACの反応の良さは特出しています。TARMACも伸びるバイクですがVENGEの伸びはレベルが違います。

重量ではTARMACが軽く、空力はVENGEに軍配が。

どちらかと言えばTARMACの方が硬く、VENGEの方がしなるイメージ。ダンシングが軽いのはTARMAC、ダンシングのリズムが取りやすいのはVENGE、と言ったところでしょうか。

全てTURBO COTTON 26cを履いた状態で空気圧も揃えて乗っています。

 

①TARMAC + CLX50

完成車でアッセンブルしてあるくらいなので間違いありません。掛かりの良さが存分に味わえもっともオールラウンドに、上り下り平坦とあらゆるシーンで使える組み合わせ。

もともとCLX50はTARMAC SL6の為に作られたと聞いています。今回比べた中で一番加速力が強いように思います。1ワットも無駄にしてないぞという感覚が個人的に一番好きです。

②TARMAC + CLX64

もともと最高に反応のいいTARMACが最高のスピードの伸びも手に入れることが出来るのがこの組み合わせ。漕ぎだしからCLX64らしいトルクに対してバイクが伸びていく感覚を感じられます。

ただ、しばらく乗っていると巡行はとても楽なのですが、やはり重量があるせいなのかスピードの出し入れはCLX50の方がいい、またCLX50も十分空力のいいホイールなのでCLX64でなくてもいいかなとも感じました。ただこれは40km/h前後での話。CLX64はこれよりも高い速度域で突然ペダルが軽くなる魔法がかけてあるようです。登りが少なくアタックが多数かかるようなシーンでこの組み合わせはとても有効だと感じました。

③VENGE + CLX50

最高のエアロダイナミクスを誇るVENGEのフレームに、もっともオールラウンドなCLX50を履かせた全方位型最速バイク。

平坦、そして下りでのものすごいスピードをスポイルすることなく上りまで制する事が出来るのがこの組み合わせではないでしょうか。実際上りで重量やデメリットを感じるようなことは全くありません。巷でVENGEに乗られている方もこの組み合わせを使っている事が多いですね。またVENGE PROもこれに近い組み合わせ。やはりVENGE PROのコストパフォーマンスの高さは普通じゃありえません。

強いてデメリットを上げるとするなら尖っていない所。空力が良く重量は軽い。とにかく速いのですが乗り味は癖がなく思ったように反応してくれる。もちろん非常にいいことなのですがじゃじゃ馬を乗りこなしたい方は物足りないかもしれません。

④VENGE + CLX64

最初にVENGEに乗った時がこのS-WORKS純正のセットアップだったからでしょうか。この組み合わせがやはり一番VENGEらしいと感じます。

硬質なエアロロードらしさと踏み込んだ分以上に進む感覚。明らかにワンランク上の静かな風切り音。CLX64はCLX50よりもペダルを止めた時の減速が少ない感覚があるので、スピードに乗っている、という感覚はこの組み合わせが一番感じることが出来ると思います。CLX64の硬さとVENGEの剛性のバランスがちょうどいいのだと思います。CLX50を履いている時よりも攻撃的な乗り味が面白いです。

 

ちなみにアラフィリップが好きでローハイトフェチの私はCLX32も気になっております。

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