【スタッフ佐藤のebike改造日記】Red AXS E1載せ替え
2025.Feb. 11
前回に引き続き、私物バイクのS-works Turbo Creo SLの改造模様をレポートします。
今回やっていくのはコンポーネント交換。
RED AXS E1のレバー・キャリパーを始めとしたSRAMコンポに換装していきます。
ちなみに私のCREOは純正状態ではST-R9170(DURA-ACE)とRD-M9050(XTR)のミックスコンポになっています。
こういった構成になっているのは当時はまだGRX Di2が手に入らなかったからだと思われますが、翌年以降のSW CREOにはRED eTap AXSがアッセンブルされるようになったため、結局電動GRXのCREOがラインナップされることはありませんでした。
なぜそうなったのかは作業をやってみてなんとなくわかりました・・・
部品も揃ったのでひとまず作業を始めていきましょう。
まずは今ついているパーツを外すところから。
ダウンチューブの中にはバッテリーがみっちり詰まっているので、まずはモーターとバッテリーを外すところから作業がスタートします。
こうしないとブレーキホースやDi2のエレクトリックワイヤーを引き抜くことができません。
通常シートポストの中に入れるDi2バッテリーですが、CREOのそれはトップチューブの中にいます。
バッテリーホルダー的なものは存在せず、かわりに結束バンドを大量につけることでフレーム内でのガタガタ対策としています。
こういう力技で何とかしようとする姿勢は嫌いじゃないです。
ちなみにエレクトリックワイヤーの配線はこのようになっています。
当時は何とも思いませんでしたが、12速Di2のセミワイヤレス仕様やSRAMの完全ワイヤレスに慣れた今となっては見ているだけで気が狂いそうです。
Di2ワイヤレスユニットの取り付け位置で頭を悩ませていたあの頃が懐かしいですね。
バッテリーとモーターさえ外してあればフレーム内にブレーキホースを通すのは簡単。
ハンドル回りがフル内装仕様ではないのでホースを通した後の作業も楽です。
サクッとレバーを接続して、エア抜きを終わらせます。(エアはほとんど出ませんでした。優秀!)
コンタクトポイントとリーチを調整、バーテープも巻いて、これでブレーキ回りは完成。
ブレーキが終わったら次は変速回り。
フリーボディ、カセット、RDを交換していきます。
フリーの交換ついでにスターラチェットのグリスアップもやっておきましょう。
カセット、RD共にX01 EAGLEを使用しています。
カセットの大きさは11-50。
MTBだと見慣れたサイズですが、ロードのホイールに付いてると本当に大きく見えますね。
ローターよりカセットの方が大きいので見た目のインパクトが凄いです。
続いてチェーンリングとクランクアームの交換。
バッテリーとモーターはこの時点で戻しておきます。
クランクアームは流用しても良かったんですが、傷だらけだったのでリフレッシュも兼ねて交換。
長さも170mmから165mmに変更しました。
同グレード品の補修部品は完売しているもののPRAXIS WORKS製の互換品が入手可能です。
ここまでやったら後はチェーンをつなげて変速調整するだけ。
それもフロントシングルなのであっという間です。
エレクトリックワイヤーを通す手間もないし、組付けの手数の少なさはSRAMが文句なしに最強ですね。
最新のEAGLEトランスミッションでは変速調整の工程すら必要ないというのだから驚き。
なお写真のチェーンが汚れているのはしばらく後で撮った写真だからです。
閉店後にちょっとづつ作業を進めてついに完成!
なかなかカッコよくないですか?5年前のバイクとは思えないです。
ドライブトレインは以下のように変化しました。
F:46T → 44T
R:11-42T → 10-50T
このギア比、実は現行モデルのCREOの標準ギア比と同じなんです。
ロー側が非常に軽くなったのはもちろんのこと、トップもこっちの方が重くなる計算です。
ここまで軽いローギアが果たして必要なのか?その答えは実走して出すことにしましょう。
RED E1のレバーの使用感も気になるところです。
そんなわけで次回は走ってみての感想を書きたいと思います。
お楽しみに!