【スタッフ佐藤のebike改造日記】FUTURE SHOCKアップグレード編
2025.Jan. 18
一部のお客様からebike専門であるように思われているワタクシ佐藤ですが、この2年くらいはebikeを封印してペダルバイクで頑張っていました。
やっぱり普通のロードバイクの軽快さって素晴らしいですよね。
CREOもebikeの中では最軽量の部類とはいえ、非電動のカーボンロードの軽さにはさすがに及びません。
そんなわけで去年はかなりの距離をペダルバイクで走ったのですが(佐藤にしては)、その反動で再びebikeに乗りたい気持ちも湧いてきました。
やったら楽しくなりそうな改造もいくつか思いついたので早速実践です!
というわけで早速お目当ての部品を注文しました。
新型FUTURE SHOCKです。
ROUBAIX SL8と同時にデビューした第三世代のFUTURE SHOCK。
第二世代と比べてサスペンションとして凄まじく進化しており、以前ROUBAIX SL8を試乗した時にその性能に驚いたものです。
そして実はこれ、過去に発売された全てのFUTURE SHOCK搭載バイクと後方互換性があります。
なので自分のバイクにもいつか入れようと思っていました。
右が今回取り寄せたFUTURE SHOCK3.3、左がCREOに入っていた第二世代の旧型(2.0)です。
その違いを説明する前に旧型の概要をおさらいしておきましょう。
前世代のFUTURE SHOCKには1.5と2.0の二種類があって、それぞれ以下の様な違いがあります。
1.5・・・ダンパーは付いていないがスプリングの交換が可能
2.0・・・スプリングの交換はできないがダンパーが付いている
ダンパーが付いているとサスの余計な動きを抑制したり、ロックアウトができるようになります。
なのでダンパー付きの2.0はサスペンションとしては1.5の上位という位置づけでした。
実際サスの動きの良さは2.0の方が圧倒的に良かったです。
ただしスプリングの交換が出来ない=サスの硬さを変えられないので、ライダーの体重や乗り方によってはボトムアウト(底付き)してしまいやすい点がウィークポイントでした。
対してFUTURE SHOCK3.0はどうか。
今世代も3.1と3.2と3.3の三種類の展開があるんですが、最上位モデルの3.3についてはダンパー付きかつスプリング交換が可能となっています。
1.5と2.0のハイブリッドと言った構造で、これだけでも進化を感じますよね。
もちろんダンパー自体も別物になっていて、なんと縮み側の減衰調整が可能になりました。
2.0にもダイヤルがついてはいましたが、メインの機能はあくまでもロックアウトで、減衰調整はリバウンドとコンプレッションを同時に大雑把にしか行えませんでした。
その点3.3はMTBのサスのようにしっかり減衰が効きます。
スプリングもこれまではライダーの好みで選んでねというような感じだったのが、体重別のチャートが用意されるようになりました。
体重に合わせたセッティングというのはサスペンションの基本のキなので、地味ながら大きな変更点と言えるでしょう。
さて、取付完了です!
軽くストロークさせただけで今までとは感触が全然違っていて、走る前から期待が高まります。
早速ちょい乗りしてみましょう。
一番最初に感じたのは乗り心地の良さ。
初期の動き出しが従来よりもスムーズなので、一番硬いスプリングを入れているのに乗り心地はむしろ向上しました。
そしてストロークが滑らか。スコスコ動いているのにそれを全然感じさせません。
加えてボトムアウトすることが少なくなりました。
割と大きな衝撃に対してもかなり踏ん張ってくれる印象。
これも硬いスプリングを入れているからというだけでなく、サスの動きがよりプログレッシブになっているおかげという感じがしますね。
やっぱりダンパーの性能向上が著しいです。
文章で伝えるのは難しいですが割と本気で感動しています。
2.0からの載せ替えですらこれだけ感動するのですから、1.5から載せ替えたら一体どうなってしまうんでしょうか。
ROUBAIX、CREO、DIVERGEなど過去のFUTURE SHOCK搭載バイクにお乗りの方は是非新型へのアップグレードをおすすめします。
アフター販売価格は82,500円(税込)といささか高価ですが、絶対にその価値はあります。
さて、今回行なった改造はFUTURE SHOCKだけではありません。
むしろこの次が本命ですので次回をお楽しみに!