【風魔横浜バイクギャラリー】CERVELO S5 TVLAB Replica
2024.Nov. 18
TVLAB、すなわちチーム・ヴィスマ・リースアバイク、言わずと知れた最強軍団です。
その最強チームのレプリカフレームの組み立てをお手伝いさせていただきまして、ここ最近組んだバイクの中でもトップクラスのドリームバイクとなりましたのでご紹介します!
ヴィスマと言えばサーヴェロ、サーヴェロと言えばS5。
ヴィンゲゴーをはじめとしたヴィスマの選手たちがこのバイクで築き上げてきた勝利の数々は皆さまもご存じのことでしょう。
その性能は傑出しており、純然たるエアロロードでありながら山岳ステージで使われることもあるほど。
2022年のツールでは総合優勝、ポイント賞、山岳賞を総なめにしたという事実からも現代ロードバイクの一つの到達点と言えるのは間違いありません。
そしてその後も現在進行形で伝説を作り続けています。
実はこのチームカラーは限定物ではなくて通常ラインナップです。
ご注文いただいたタイミングでたまたまメーカー在庫があったので比較的スムーズにご納車させて頂くことができました。
それでは細部を見ていきましょう。
既存のバイクとは一線を画す造形のヘッド周り。
圧倒的なエアロアドバンテージを誇るというV字形状の専用ハンドルが目を引きますが、ステアリングコラムの構造なども普通の自転車とは全く異なります。
ハンドルは一体型のように見えて実はステムとは別体なので角度調整が可能。
またブレーキホースは完全内装ではなく、ハンドル下面に刻まれている溝に添わせるようになっています。
度肝を抜く形状でありながら、ライダーフレンドリーかつメンテナンス性や作業性にも優れている秀逸な設計です。
このハンドル・ステムは車体購入時にサイズ指定が可能です。
間違いのないサイズを選定するべく、お客様には事前にRETUL FITを受けて頂きました。
S5はジオメトリもわりと特徴的なので、今一度ポジションを確認する意味でもフィッティングサービスは有効です。
ホイールは当店が最もお勧めするENVEのSES4.5をお選びいただきました。
このホイールの凄さはヴィンゲゴーの宿命のライバルであるポガチャルが実証してくれています(笑)
合わせるタイヤは定番のGP5000s TR。
内幅25㎜フックレスの利点をこれでもかと引き出すべく、タイヤ幅は30cをチョイス。
ヴィスマを意識するならこれは外せないということで前後ハブとBBには鬼ベアリングをインストール!
当初は懐疑的に見られていた鬼ベアリングも今やベアリングチューニングにおける最高峰と言えるまでになりました。
ベアリング1個が3~4万円という常軌を逸した価格ではありますが、価格に見合った効果が得られるのは間違いありません。
何しろヴィスマが採用するほどですからね。
当店スタッフも自腹を切って使っていますが異次元の回転性能を味わえますよ!
サドルはプロロゴがリリースしたばかりのNAGO R4 PAS 3DMSS。
3Dプリントサドルでありながら150g切りという驚異の軽量さを実現したことで大注目のアイテムです。
重量が軽くともフォームはみっちり詰まっており、3Dプリントサドルらしい快適性もきちんと味わえます。
コンポーネントは一切の妥協がないフルデュラ。
ギア比構成はフロント54/40、リア11-34というワイドレシオとなっています。
アウタートップでの最高速アタックはいうに及ばず、インナーローで意外と登りも行けます。
当店の脚力自慢のお客様方はこのギア比にされることが多いですね。
それとチェーンリングが大きいことには別の効果もあります。
・歯数が多い方がチェーンの掛かりが良くて力の伝達効率が良い
・チェーンの曲がりが少ないのでフリクションロスが減る
後者はビッグプーリーと同じ理屈ですね。
どちらもシングルスピードの自転車だと特に実感しやすいですが、ロードでも割と体感できます。
これほどのバイクなら盗難対策も講じておくべき。
というわけでKNOGのSCOUTを導入しました。
重量わずか25g、バイクの見た目も損なうこともありません。
この手のアイテムはもっと広がるべきだと思うので皆さんもぜひ導入しましょう。
全てのパーツに拘りまくった文句なしのドリームバイク。
当店でこれまでご納車してきたS5の中でも恐らく最速だと思います。
シェイクダウンを終えた後はstravaのセグメントを更新しまくることでしょう。
グランツールでのヴィスマの活躍を見ていたら我慢しきれなくなって注文してしまったとはオーナー様の談。
色、形状ともにプロトンの中でも見栄えがするルックスなのでその気持ちはよくわかります。
夏になったらヒマワリ畑で写真を撮ってみたいものです。
この度はありがとうございました!